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その後と忘れ物
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歓迎会が終わってから数日。
『好き……ゆう……』
けーちゃんと、上手く話せずにいた。
朝。
「ゆーちゃん、おはよぉ」
「お、おう……はよ」
休み時間。
「ゆーちゃん、次数学だよねぇ?」
「おう……?」
昼。
「ゆーちゃん! 一緒にご飯食べよぉー」
「お……う」
そして、放課後靴箱前。
この日俺がけーちゃんに返した言葉は、殆どが「おう」だった。
あの寝言を聞いていらい、返事どころか顔すらちゃんと見れない。
意識しすぎだろ……。
ゆーちゃんも流石に俺の異変に気づいたようで何度か「どうしたの?」って聞いてきたし。
くっそ、けーちゃんが寝言であんな事言うからだ。
思い出すだけで顔が熱くなる。
このままじゃあダメだ、ちゃんと考えよう!
と、思って寮に帰ろうとした時。
「あれ、なんかカバン軽い……」
教室に教科書を忘れていた事に気づく。
どうやら、考えすぎで教科書を入れ忘れた事に気づかなかったようだ。
仕方ないな、と教室に向った。
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