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君に勇気を
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「ありがとう、康介。 でも___ 」
自分の部屋に着いてすぐに布団に飛び込む。
……結局、康介の告白は断った。
だって、わかったんだ。
気づいたんだ。
泣いちゃうくらい、けーちゃんが好きなんだって。
それにまだ、けーちゃんに気持ちも伝えてないし。
もしかしたらって事もあるからって。
諦めるのは、気持ちを伝えてからでも遅くないって。
そうだよね? 康介。
______
「ありがとう、康介。 でも、俺けーちゃんが好きなんだって気づいたから」
「そっか……。 そうだよな、今更おせぇよな。 うん、でもまぁ気持ち伝えれて良かったわ」
「でも、本当に康介の事好きだったよ……。」
そう言うと、康介はフッと笑った。
「知ってたよ。 それより、そのけーちゃんとやらに気持ちは伝えないのか?」
「伝えるよ、ダメだと思うけど……」
さっきの光景を思い出して涙が滲む。
「なーに弱気になってんだよ、お前らしくねぇな……って変えちまったのは俺か。 でも、まぁ気持ちなんて伝えてみねぇとわかんねぇだろ?な?」
ガシガシと康介に頭を撫でられる。
「うん……」
「本当は応援なんかしたくねぇけど、優には笑ってて欲しいかんな、安心しろ、フラれたら俺が貰ってやるから」
「もー、康介のバカ……ありがとう」
俺の頭を撫でながら笑った康介の顔は苦しそうで、でも凄く綺麗だった
(君にほんの少しの勇気を)
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