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わたしの“親友”8
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璃々華side
どんどん自己紹介が進んでいく
詩織「35番、堀打詩織です〜。趣味はお菓子作りです、出身中学は苺島中学です!よろしくお願いします〜」
(あ、さっきの子だ)
先程杏珠ちゃんの意見を便乗していた女の子
ふんわりとした雰囲気で目はぱっちりしており綺麗な髪を一つにまとめている
(私とは住む世界が全然違うや…)
そう思いながら自己紹介を聞いていく
涼音「浅内涼音です。ペアの子の自己紹介します。鈴木莉亜。とても頭が良くて入学式で言葉を言った子です。出身中学は桜第三中学らしいです。勉強わからなかったら聞いてあげてください」
莉亜「さっき涼音に紹介してもらいました。莉亜です。ペアは浅内涼音です。人見知りだけど懐くとたくさんの話をしてくれるとてもユニークな子です。出身中学は知ってる方は少ないと思うけど朝日中学です。どんどん話しかけてあげてください。」
そういって璃々華達の前の人の自己紹介が終わる。
前の人たちは違う学校だったなんて思わせないほど仲良しで時々笑いが起きていた
担任「次のペア、前に」
先生の掛け声で璃々華と杏珠が前に上がる
一斉にみんなの目線がこちらに向く
(うっ…どうしよう……)
璃々華「っ…!」
考えれば考えるほど息が上がってくる
とりあえず自分を落ち着かせて初めに挨拶する
璃々華「初めまして…璃々華です…。ペアの子の紹介をしたいと思います…っ、」
ゆっくりと話していくがうまく話すことが出来ない
でも璃々華は自分が本番に強い事を知っているので頑張って耐えて続ける
璃々華「ペアを組んだのは…柴田杏珠ちゃんです…!誕生日は7月12日、好きな食べ物はチョコミント、出身中学は桜第二中なので一緒の方もいると思います。とてもいい子なのでみんな…話してみてください…。」
自分の番が終わると安堵したような表情をして1歩後ろに下がる
そして杏珠ちゃんによる私の紹介が始まった
杏珠「杏珠です。璃々華の紹介をしたいと思います。名前は麻原璃々華ちゃん。誕生日は12月10日。好きな食べ物はスイーツとフルーツ、出身中学は………聖心大学付属琴葉女子学園…?です。いい子なので仲良くしてあげてください。」
その瞬間クラスの空気が変わった
クラスの男子「え…琴女…???」
クラスの女子「いや違う…聖女の方だ…やばすぎる……」
一気にざわつきはじめる
涼音「その学校ってそんなにすごい所なの?」
先程自己紹介をしていた涼音が莉亜に聞く
莉亜は神妙な顔で頷きながら言った
莉亜「琴葉女子学園、通常“琴女”都内でも1、2位を争う有名お嬢様学校… 頭脳はもちろん家柄も入学試験の対象になる。でも今話してるのはそれじゃない…聖心大学付属女子学園…通常“聖女”…こっちは幼稚園からじゃないと入れない…途中入学不可能な全国トップレベルの学校…勉強はもちろん立ち居振る舞い、経営方法、演技、家柄、ルックスなどで入学試験を行う学校……聖女出身なんて全国でもほんの一部…なんでこんな学校に…」
莉亜ちゃんの言う通り
聖女はとても厳しい。それなりの地位やルックスなどの努力じゃどうにもならないことまで求める学校
なのでそのまま有名な女優やモデルになったり総理大臣になる人もいるぐらいだ
杏珠ちゃんの表情を見る限り聖女を知らなかったみたいで驚いた顔をしている
クラスの女子「まさか麻原ってあの麻原…!?」
クラスの男子「大手ホテル企業で今では海外進出もしてる麻原グループのか…!!?」
自分に注目されるのがとても苦手な凜々華にとって今はとても辛い状況になっている
璃々華「っはっ……うっ……」
自分に注目が集まるその空気に耐え難くなったちょっとずつ呼吸が荒くなっていく
璃々華「はあっ…くっ…」
(もうダメかもしれない…)
倒れそうになった時後ろから杏珠ちゃんが支えてくれた
杏珠「平気。ゆっくり息を吐いてみて」
みんなに聞こえない程度で言ってくれた
璃々華「はぁっ…はっ…」
杏珠「うん、上手。先生、体調が悪そうなので保健室につれていってもいいですか?終わったのでいいですよね?」
担任「あぁ…もちろんだ。先生が行こうか?」
杏珠「大丈夫です。エレベーター使わせてもらいます」
そう言うと杏珠は私を支えてくれながら教室を出た
杏珠「平気だから、寄りかかっていいよ」
杏珠は微笑みながら言って2人でエレベーターに乗り込んだ
まだ教室がざわついていだがそんなのも気にかからなかった
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