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ヒトと獣と 10
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アキラ殿の体温で融けた薬が潤滑剤の役目をして蜜壺の中はもうトロトロに蕩けるようだった。
「アキラ殿…もっと、もっと奥までお薬を塗ってよろしいか? 」
蜜壺がキュウと締め上げてきて私をもっと奥まで引き込もうとしている。
なんたる甘美さ。
「お…ねがい…ちょうだい…」
アキラ殿からの初めての催促の言葉を得て私はもう一度、己を引き抜いた。
私の肉棒は若いときにもなかったほど猛っている。
鈴口はパックリと口を開け透明の液体が流れ出している。
ヒクヒクと震えて早く戻りたいと泣いている。
私は多分、今夜最後になるだろう薬をキ頭に塗り付けた。
アキラ殿の片脚を担ぎ上げ、もう一方の脚は膝が胸に付くほどに押し付ける。
あとはあの男膣《なか》へ戻るだけだ…
気持ちが昂りすぎて愚息が泣き喚いている。
興奮し過ぎて上下に暴れる愚息が蕾口を捉えられない。
何度か蕾を擦っていると伸びてきたのは白い繊手。
白魚のような指が愚息に優しく触れてきて…
アキラ殿の御手自ら導いて下さったその場所に鈴口が触れる。
ぱくぱくと喰むように口が動き、そんな微かな刺激にもアキラ殿は感じて下さって。
「あっ…あ…ン…」
濃い桃色の花芯から白蜜が溢れでる。
なんと感じやすい身体だろう。
もう達しはじめている。
蕾のひだの一本一本を拡げて呑み込まれていく己が、狭い蜜壺の中で締め上げられていく。
その感触を楽しみながらゆっくりと沈めていった。
「アキラどの…ああ…」
閉じかけてていた蜜壺を拡げながらキ頭を進めて、突き当たったそこを捏ねくり廻す。
『蕩ける…蕩けてしまう…』
生まれて初めて経験する快感にトびそうになる。
穏やかな抽挿のまま登り詰めつつあるとき、底にあたる抵抗がなくなり一気に奥へ入り込んだ。
と、同時にキ頭に掛かる凄まじい締め付けに呆気なく射精に追い込まれてしまう。
「アキラどのっ…うあ…」
搾り取られている。
先程までとは打って変わって激しい抽挿に翻弄されてアキラの意識は辛うじて保たれている状態だ。
sideアキラ
新たな旦那様クヌム。
医薬施術師の彼に治療を受けていたはずがいつの間にか彼の剛直に貫かれている。
『きもちいい…』
彼の絡められた指を握り返すと大きな身体を折るようにして口づけてくれる。
優しく喰むような口づけは激しくもなくかと言って弱々しくもなく。
空いた右手が背にまわりしっかりと抱きしめてくれる。
「僕の…こと…すきになって、くれる…? 」
「アキラ殿…勿論、お慕いしております。」
アキラの中のモノがグンと大きくなりイイところを刺激して擦っていく。
「あ…イイ… 」
「アキラ殿、可愛い… 」
sideアビス
夜明けとともに動き出す中洲の民の中、眠らずに叔父からの指示を受けていたアビスが重い腰を上げた。
これから高台の別棟にアキラを剥ぎ取りに行く。
剥ぎ取る。
この形容でほぼ間違いないだろう。
いくらあの羊が年でも大人しく寝ているとは思えない。
文字通りあいつは“ 羊の皮を被った狼 ”
なのだろう。
あまり人の事を言えないのはさて置いて、アビスは【寝込みを襲う】つもりだった。
だが、当のクヌムは身支度を整えアキラの髪を梳いたり口づけたりしている。
「おはようございます。クヌム殿。」
今の今まで全く気配を感じられなかったのだろう。
振り向いたクヌムの顔には驚愕の色が見て取れる。
「おはようございます。アビス殿。
アキラ殿の沐浴と、ち…治療もすませてあります。
私はこれでお暇を… 」
「お待ちを。
鰐王からの伝言があります。
『これからはアキラの健康管理をすべてお願いしたい。
定期的に中洲へ通う事を許可する。』
それから、あちら(川向こうのシリス派)に昨夜の事は知らせなくてもよいでしょう。」
黙っていろという“ 命令 ”を理解したようだ。
頷いて部屋から出て行こうとする羊に贈り物をひとつ。
「アキラ。
クヌム殿がお帰りになるよ。
ほら、起きて! ちゃんとお見送りしないと。」
パチリと目が開いて蒼い瞳が見上げている。
美しい、空の蒼。
誰もが魅入られてしまうアキラの瞳。
だんだんと焦点が合ってきて、ガバリと起き上がったアキラはクヌムの胸に抱きついて唇を合わせる。
精一杯上げた顔を大きな手で包み込むようにするとクヌムはアキラの唇すべてを喰んでしまうような口づけを返す。
…あまり、見ていて楽しいものではない。
悋気の炎がめらめらと燃え上がる。
どうにかなりそうだ。
叔父上がナイフを預かると言ったのも、まず最初に叔父上がここに来たがらなかったのも理解出来る。
アキラの前で何が起こるか…
想像に難い。
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