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砂漠の悪魔 11
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異変に気づいて駆けつけたセテフは妖艶に微笑むヴァジェトと、アキラを抱くセベクに対峙することとなった。
「何事か? 」
冷たい声にヴァジェトはほくそ笑む。
「アキラ様にコブラの守護を。
毒から身を護る為の守護者はあと、蛟のアポピス、蠍のヘデデト、毒虫のセパですか……どうなさいます? 」
セベクとセテフは顔を見合わせた。
確かに毒を無効化する彼等の能力には魅力がある。
ただ、彼等の体液を身のうちに取り込まなくてはならない。(ワクチンの様な物? )
問題はその方法だ。
セパは実質的な夫としての権利を行使しようとするだろう。
アポピス、ヘデデトにおいても然り。
今回、二人の夫はかなり難しい問題に直面していた。
sideセテフ
「ラー…… 」
腕の中のラーの痴態があまりにも扇情的で堪らない。
閨の間に連れ帰り……襲いかかった。
ヴァジェトとの出逢いも、コブラの守護も何もかも気に入らない。
だから……抱く。
自らの所有を知らしめる為に。
いや、自己満足の為か?
意識のない身体を組み敷いた。
着衣を引き裂き、貫く。
苦痛のあまり意識を取り戻したラーの目から涙が溢れ落ちる。
「セティ…… 」
「ラー……私のラー。」
激しい抽挿のみの、常の自分では考えられない、余裕のない行為。
潤いの少なさといつも以上の摩擦感にラーは善がり狂う。
射精に向かう焦燥感が私を支配し、堪えきれない私は早々に逐情した。
終わり?
いや、これからが始まりだ。
肩に担ぎあげた白い脚が痙攣している。
逝きっぱなしになったラーは私の深い抽挿に意識をトばしかけている。
ぱくぱくと魚の様に息をして、啼く。
ラーの中は恐慌を来たしたかの様に収斂している。
「ラー……善いかい? 」
ぐずぐずと啼くことしか出来ないラーは返事の代わりに、私の背中に爪を立てた。
『愛しい。』
私は本格的に貪る事にした。
一度抜こうとすると、それを引き留める様に締めつけてくる。
ラーの細腰を抱え直し、深く繋がれる体勢をとった。
ゆっくりと押し込んでいく。
ぴったりと包み込む男膣《なか》がうねって、搾り込んで、締めつける。
相変わらずの具合の良さ……
いや、日々夫達に愛されて益々善くなっている。
あのS字の味を憶えた男《おっと》は、もう他のものを抱けないだろう。
この私に至っては、もうラーなしでは生きて行けない……
奥を突き込んで、奥の奥、括れの先に居場所を求める。
ふいにラーの目が開き、身体が大きく痙攣した。
宙を彷徨うラーの手を握り、固く指を絡め合う。
手前の肉筒とは違う質感が、また射精感を呼び覚ます。
自らのキ頭の先端の感じやすいところに絡みつく結腸のひだ。
折りたたまれた皮のような、このひだの感触を知る者はこの世に幾人いるだろうか?
私は歯を食いしばって射精感に耐え、更なる愉悦を追い求めた。
「ラー……ラー…… 」
深く小刻みに抽挿して、イきっぱなしのラーの内壁に擦りつけるように逐情した。
心も身体も、少し落ち着いた気がした。
小蛇をその掌にのせたコブラの女主が、ジャッカルの淫靡な宴を覗いていた。
微かな嬌声と嗚咽。
子供にしか見えないアキラを射千玉のセテフが組み敷いている。
視力の良いヴァジェトには繋がっているさままでが手に取るように見えた。
限界まで拡がった蜜口がセテフの剛直を呑み込んで……悦んでいる。
「 ‼︎ 」
「母上さま。」
『話に聞いたときはまさかと思ったが、本当の事だったのだな。』
セテフが身体を折って口づけをし、アキラの白い腕がセテフの首に廻された。
「合意だということか。」
微かに聞こえて来る、睦言。
「セティ……セティ……すき。」
「あぁ……ラー……ラー、善い…… 」
小さな身体の限界まで拡げられた脚の間で捏ねくり回すように動く大きな黒い身体。
その腰に白い脚が絡みつく、なんと淫靡な光景。
「おまえ、こんなのを覗いていたのかい?」
コクコクと頷く小蛇の頭を撫でてヴァジェトは独り言ちる。
「コブラ族《うち》でかの姫を得るのはおまえかな?
それともこの私か? 」
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