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砂漠の悪魔 12
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sideセベク
コブラの親子が領地に引き揚げてから数日が経っていた。
アキラは相変わらずセテフにべったりだが
俺にはそれよりも気がかりな事があった。
コブラのヴァジェトが帰り際に言ってよこした件。
「わたくし、アキラ様にお仕えしたいと思っております。
後日、戻って参りますわ。
鰐王様、よろしくお願い致します。」
コブラと禿鷲が中洲に住むというのか?
一体何を考えている?
その一件を聞き及んだセテフは片眉をあげただけだった。
俺としてはそちらの方が気にかかる。
ジャッカルは何やら大掛かりに動いているらしいし、事実もうそろそろ到着するアビスはかなりの人数を引き連れてやって来るという。
中洲の高台は、基本鰐人は住まない。
そこにこれからジャッカルが住みつくのだ。
珍しくタウエレトがアキラを連れて歩いている。
肩の上に乗せてクシュの村を闊歩していた。
大人と赤子ほどの体格差があるふたりは今だ実質的な夫婦ではない。
だが、アキラはその包容力に心酔していたし、同じ名目のみの夫達の中で一番なついている。
それ故、帰りに家に誘われても普通について行った。
河馬の家は鰐人と同じく河辺にある。
タウエレトの同族はこの辺りには一人もいない。
もともと河馬の生息地でないこの地方にタウエレト一人が居るという理由を知る者は誰もいない。
彼は孤独だった。
勿論、育ての親や友人には恵まれた。
しかし本当の意味での、温もりを得られたことはなかった。
あの日迄は……
空から堕ちて来た金色の子供は、はじめから全幅の信頼をもって接してくれた。
膝に乗り、じゃれつく子供。
その見かけ故、温厚に見られがちな河馬族だが実は獰猛な種族だ。
だが、唯一慕ってくれる子供。
アキラはタウエレトにとっても“ 特別 ”だった。
その子を妻にしたい。
欲求は高まるばかりだった。
夫君としては認められている。
自分の尊称は“ 激烈なる巨獣 ” “天女の夫君 ”だ。
だがこの巨体故、アキラと実質的な夫婦になることは半ば諦めていたのだ。
しかし昨今、三人の守護夫に第四夫としてホルが加わり、クヌムとシリスがアキラの“ 男 ”となり、更に妻帯者であるセパが “ 許されて ”繋がるかもしれないという。
セパの件を聞いたタウエレトの中で何かが壊れた。
それは小さな身体に対する思いやりか、または憐憫だったのか。
慈愛が劣情に変わり、アキラは今日“ 妻 ”となる。
タウエレトはアキラを我が家に連れ込んだ。
何もかも大きな造りの住まいに、アキラも最初は物珍しさにはしゃいでいたのだが、タウエレトの変化に気づいて少し戸惑っていた。
ピンクの瞳の虹彩が紅く色づき、燃えている。
“ タウエレトが欲情している…… ”
大きな腕に抱き込まれ、頤を捉えられる。
タウエレトの顔が近づいてきて唇が重ねられた。
じゅぶじゅぶと唇全部を飲み込まんとするような口づけにアキラは恐れを抱く。
タウエレトの抱擁を解こうと抗ってみたが今まで以上の力で拘束された。
そのまま褥に移動していく。
愛しげに抱き締め、巨大な舌でぺろぺろと嘗め回す。
頬ずりを繰り返し「愛しい、愛しい。」と繰り返すタウエレトにアキラは抵抗を止めて抱きついた。
「タウ、すき。」
自分から口づけてきたアキラをタウエレトはもう離せなくなった。
「もう逃がしてやらない。
覚悟しろよ⁈ 」
「うん……。」
褥に降ろされてふたりは向かい合う。
思いきり上を見上げるアキラと、そのアキラに向かって手を伸ばすタウエレト。
右手の人差し指一本で、アキラの着衣すべてを引き裂いた。
全裸のアキラの身体に幾つもの壺の中の蜜がぶちまけられる。
「タウぅ…… 」
タウエレトも己の腰布を取り去った。
そこから現れたのは、あり得ない大きさの
……男根。
タウエレトのモノにも蜜が垂らされた。
己のモノを扱きはじめた手に小さな手が添えられる。
「僕がやってあげる。」
指は勿論、掌でもどうにかなる大きさではない。
アキラは腕を廻して抱きつくようにして扱きはじめた。
「ああ…… 」
タウエレトの口から愉悦の声が漏れる。
アキラの舌が括れのあたりに触れ、裏筋を鈴口まで嘗めあげた。
「アキラ、そんな事したら…… 」
“ ちゅう ”と吸われて……射精した。
直前に口を離していたので、喉に直接叩きつけられることはなかった。
溢れでた大量の白濁を唇からこぼし、涙ぐんでいるアキラを押し倒したタウエレトは切っ先を蕾に押しつけた。
その時。
「駄目だ‼︎ 裂けてしまうぞ‼︎ 」と声が。
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