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episode.4-1
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ここで暮らす一週間が昨日から始まった。大が仕事の時もあるため、基本的には家から出ないことが必須だ。
──2日目──
今日は比較的穏やかな朝を迎えたが僅かに下半身へ違和感を感じた。何か温かいものに包まれてるような…そんな感覚から目を覚まして布団の中を覗くと大が朝勃ちした欲棒を咥え舐めている姿が目に飛び込んできた。
「な!なに…やってるん、ですか!」
「ん…、見ての通りだ。寂しい思いさせたかと思ってな。ただいま」
「別に寂しくなんか…!恋人面…しないで。まだそんなんじゃない…のに」
「はぁ、全くそんな寂しいことを。もっと素直にな…れ…っばいい…ッ!!」
『恋人面するな』『寂しくなんかない』そんなこと言われ少なからず気持ちがチクッと傷んだ様子で、その余裕を奪ってしまおうとフェラする欲棒を強弱付けながら吸い上げ亀頭を舌先で刺激した。
「っま…て、そんな…ッや あ…あ、出ちゃ…あッぅ …!!」
大の巧みな舌技にやられ、呆気なく口の中へ一発目の白い欲をどっぷりと注ぎ込んだ。寝ぼけている表情にプラスして、顔を紅く染め上げ僅かに生理的涙を浮かべ得られた快感に身体を小刻みに震わせ、視線は大を捉え、口の中へ出した欲を飲み込むのを見守っていた。
飲み干した大は態とらしく口端に垂れてしまった欲を舌で舐め取り見せ、口角を上げニヤリと笑みを向け口を開く。
「とても濃くて美味しかったぞ、実都の白いミルク」
「っる、さい…そんな報告…要らない」
「はいはい。ほら、ご飯にするから起きろ」
恥ずかしいことをサラッと言われ顔を背けるが、そんな態度でも大は聞き流すように返事をする。傲慢だと思っていた相手も接する人によってはあんなにも柔らかくなるものなのか…と、そんなことを考えながらじーっと見つめた。
「帰ってきたばかりなのに…俺がやるよ?」
「遠慮する。フライトで留守にしたから俺にやらせろ」
額を軽くコツっとぶつけると彼は寝台から降り、キッチンへと向かっていった。
こっちに気を使ったり…変なことばかり──大の行動にまた胸がざわめいた。
上体起こして両手を上で組み背伸びをして、深く息を吐き出すと一度キッチンへ立つ大の姿に視線を向け、暫く様子を眺めていると、突然携帯端末から着信音が聞こえた。画面を見ると【駿平】の文字が表示されていて電話に出た。
『もしもし、駿平。どうしたの?』
『あーいや…どうしてるかと思って。その…気分は大丈夫か?』
『うん、薬のおかげでなんとか。今、大が朝ごはん作ってく…』
『それなら良かった!…俺休みだから逢いに行く、今!!』
ブチッ…ツーツーツー────
話に出したのが悪かったか、また駿平の心に火をつけてしまったようで、最後半ば半分怒ったような口調で電話は一方的に切れた。
実都に発情期が訪れてから、大と駿平の間で軽い板挟みにもってるここ毎日、嫌ではないものの、2人に対して俺はどう接したらいいのか随分悩んだ。…駿平は専門学校時代からの友人、今は良き同期、そして何より実都の理解者だ。大はそれほど接点もなく離すことも少なかったが、あの日助けれくれた恩もある。実都にとっては2人は〝大切な人〟だ。けれど、お互いに牙を剥きぶつかり合う。そんな2人を見ていると面白いと思う反面、喧嘩しないで……と思ったりもする。
「あー、今日も2人はぶつかり合うのかな…」
と、つい本音が漏れると、それが聞こえたのか物凄い剣幕で大がこちらへ来る。そして未だ寝台の上でのんびりしてる実都の前へ来ると仁王立ちし口を開いた。
「2人は?……何の話だ。今日駿平が来るのか?」
「いや……あの、隠すつもりじゃなかったんだ。今行くと電話があったんだ」
「……そうか、分かった」
ほぼ真顔に近い表情でボソリと返事をするとそのまままたキッチンへと戻っていった。
そろそろ朝ご飯が出来上がるだろうかと、漸く起き上がり、着替えを済ませてリビングへと赴く。香ばしく焼けたトーストの香り、深みのあるコーヒーの香り…洋風の朝食を思わせる匂いが漂っていてそれを深く息を吸い込み堪能し、キッチンへと向かった。
「待ってるだけだと申し訳ない…何か手伝うよ」
「…なら、トーストとコーヒーを頼む」
こちらを見ることは無いものの、素直に頼み事をしてくるあたり、出会った日より柔らかい印象になっている変わりように驚いた。…と、そう感じたのも既に二度目。
「了解、任せて」
置いてあったおぼんへ言われたものを乗せるとテーブルへと運び、それぞれ座るであろう椅子の前へとトーストとコーヒーを並べた。そう、真向かいに座るように。
並べ終わる頃に運ばれてきたのは目玉焼きとウインナー、サラダだった。一気に食卓は色を持ち華やかに変わった。
「…いつもこんな豪華な朝食を?」
「違う。…実都が一緒だからだ」
「…え?今なんて?」
「…だから…!!ふん、もういい。早く食べろ。 」
「分かったよ、変なの。いただきます」
なんだろう…とても……可愛く感じた。
両手を合わせ、先ずトーストを半分にちぎり、ひと口食べて、目玉焼きにはしょうゆをかけ、口へと運んでいった。人に作ってもらったご飯はこんなにも美味しい、と夢中になって食べていると向かい側からなにやら視線を感じる。そっと顔を上げてみると頬杖をつき、こちらをじーっと見つめている。急に恥ずかしくなり顔を赤く染め気づかなかったふりをしてまた食べ始めた。
「美味しそうに食べるんだな、そんなに美味いか?」
「…!!あ…うん、美味しい」
やはり、話しかけられた。その途端ビクッと一度身体を揺らし肩を竦めながら顔を上げ、にこやかに微笑むとシンプルに感想を伝えた。
そんな熱くもなく冷たくもないなんとも言えない時間を過ごしていると誰かの訪問を知らせる音が鳴り響いた。
ピンポンピンポンピンポンピンポーン…
この瞬間…大の雰囲気が炎と化し空気が重く熱くなって言ったのは感じ取れた。
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