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【kyrt】君が大好きなのはココアと、俺。
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「 キーヨーくんっ 」
ピンポン連打、からのドア叩き。
ドンドンドンドンドン。
「 うるせえうるせえやめろ…… 」
そう言って、惚けた声で出てきた、この家の家主__
「 おはよ、キヨくん 」
「 ……業界人かお前は 」
「 だってキヨくん今の今まで寝てたでしょ絶対 」
「 うるせえ業界人。早く入れよ 」
業界人ちゃうわーなんて言って笑う俺たち。
大切な大切な、恋人のキヨくん。
キヨくんにとっても、俺のこと大切だといいな__。
そんなことを考えながら、玄関で靴を脱いで上がらせてもらう。
「 で、今回はなんの実況撮るんだっけレトさん 」
「 えーとなぁ……結局昨日の夜までずっと迷ってたんだけど、これ…… 」
笑いながら、差し出したソフト。
「 ねぇなんでクッキングママなの 」
冷静なツッコミが飛んでくる。
「 いいじゃん、2人で料理対決!みたいなタイトル付けられるよ? 」
「 タイトル詐欺ってこと……? 」
「 嘘じゃないじゃん 」
そういう問題じゃねぇわ。
珍しく今日は、キヨくんがツッコミ役みたい。
「 ……レトさん、実況撮る前に甘いもの欲しい 」
「 子供かお前は。……ココアの粉と牛乳ある? 」
やっとツッコんでくれたー、なんて言いながらキヨくんは笑う。
「 ココア、作ってくれんの? 」
「 おん。甘めの粉と、砂糖も沢山入れてな 」
「 嬉しい。ありがと、レトさん 」
ちゅ。
そんな音のキスが、どちらからともなく落とされる。
「 大切だよ……キヨくん 」
俺らの関係も、ココアも。
糖度は、100%。
end
next episode ▶▶
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