アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
展示会
-
周りの話を聞く限り、まずしばらくの食事タイムがあり、だいたい周りが食事と会話を終えだしたら移行する流れのようだった。
色は俺から離れると、橋引にありがとうと言った。
「いいわよ、これから、どうしようか」
橋引が笑い、色は、伊勢海老をまだ見ていないと言い出す。
その裏側で二人は、さっきまでのことを話す――というかそれぞれで思念を飛ばしてくる。
橋引は、プレミア客らしき男性と話して宝石の展示が方角と記号分けされていることを掴んだことを伝えた。
価値などと繋がるのだろう。
色は、一緒に違和感なく彼女についていた。途中テレビ局?の人に会ったらしい。
ピザ屋が来そうな様子が見えないのに、ピザは見えることを不思議がっている。
見えたまま感じたままのことを口走るとそうなるが、なにか変だという。
もしかするとピザ屋のフリをしているということかもしれない。
「伊勢海老? 確かにあまり食う機会ないけど、そんなに気になるのか」
俺がおどけたように笑うと、色は一万円の珍しいやつなんだって、と強調する。
「そりゃ気になるな、探そうぜ」
ピザ屋のフリをしてるとなれば俺にも読めなくて不思議じゃない。心はあまり嘘をつかないから。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
99 / 164