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距離 12
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ホテルでシャワーを浴びてベットに腰掛けた時、携帯が震えていることに気がついた。
画面には『シロ』と表示されていて、もうとっくに日付が変わっているのに何かあったのかと思い、すぐに繋いだ。
「シロ?何かあったか?」
『……………………』
「おい?」
『…………ぁ…ご飯、たべた……』
「ん、おお、偉いな」
『ん……』
長い沈黙が続く。
他にもなにか言いたいことがあるのかと、じっと待ってみても何も聞こえない。
まさか寝落ちた?
「シロ?寝てんのか?」
『……ちがう。起きてる』
「眠たかったら切っていいんだぞ」
『…………………ん』
また沈黙。何をしたいのか全くわからん。
シロの頭の中なんて考えるだけ無駄だ。
たぶん起きている間の8割は何も考えていないからな。
「俺の声が聞きたかっただけか?」
当てずっぽうで適当なことを言ってみる。
そんないじらしい事をするタイプには見えないが、否定されたらそれはそれで複雑だ。
表情が見えない分、沈黙が長く感じる。
『ん……』
素直かよ。最初からそう言え可愛いな。
帰ったら抱こうと心に誓って、シロが眠るまで中身のない会話をダラダラと続けた。
俺も眠る時には、もうマシロの事など頭から消えていた。
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