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マシロ 6
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「眠れねぇのか?」
「…………っ」
そっと顔を合わせられて至近距離で目が合うと、くらっとした。
じんわり汗が滲んで、熱が布団の中にこもってさらに暑く感じる。
「シロ?なんか顔赤いぞ。汗もかいてるし」
首元にイカリさんの手が触れる。
一度意識してしまうと、もう何もかもダメだった。
「ゃ……」
イカリさんがリモコンで部屋の電気をつける。
咄嗟に腕で顔を隠してしまった。
自分でも自分の行動の意味がわからなくて混乱する。
どうして、顔を見られたくないと思ったんだろう。
「シロ、腕どけろ」
どけろと言ったのに、イカリさんは俺の腕を無理やり剥がさず、俺が自分で動くのを待っている。
腕を解いてイカリさんをちらりと見ると、また血が沸騰して顔を隠したくなった。
「っ…?…………?」
「……なんつー顔してんだ」
「ぃかりさん、あつい………っ俺へん……」
「ああ、変な顔してるよお前」
変な顔って、どんな顔?
「ぅう、痛い、心臓…………っかりさん」
「ほんとお前は……」
イカリさんまで赤くなって頭を抱えてる。
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