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「…ゆうにぃ、どうしたの?」
「いや、なんか…夏の恋人になれたから、かな…夏を守りたいってすごく思えるんだ」
耳まで赤くなったゆうにぃが、ぎゅぅっと僕の体を抱きしめて、僕の肩に頭をうずめる。
それに返すように、僕もぎゅっとゆうにぃの大きな背中を抱きしめる。
「僕も、ゆうにぃと恋人になれてすっごい嬉しいよ
ほんとに、しあわせなの」
噛み締めるように、ゆうにぃの頭に頬をすりっと擦り寄せる。
「…夏、これから恋人として、彼氏としてよろしくな」
にこっとはにかんで、ゆうにぃが僕の頬に口付けをした。
「っ、うん!」
__________________________
「優雅さん」
「んー?」
「幸樹さんに、優雅さんのこと言ったんですか。」
優雅さんと帰り道を歩きながら質問する。
「あー、まぁね」
「何でですか、優雅さん自分のこと絶対に知り合いにバレたくないって言ってたじゃないですか。」
「…相手が幸樹だから、かな」
(まさか優雅さんも幸樹さんに特別な感情を…!?)
と考えていたら、その思考がバレていたのかアッハッハと笑われる。
「そんなんじゃねぇよ、なんか…
よく分かんないけど幸樹になら話しても、俺の事友達として見てくれるかなって思ったんだ。」
「…優雅さんは、今の自分の立場が嫌ですか?」
ふと、気になりそんなことを聞いた
「…んー、難しいな
この俺の立場があるからこそ、部下達や雅志にも会えたし、今こうして話せてるから…
生活する上で不便なのはわかってるけど、その事があるから憎むに憎めないんだよなぁ」
そう話し、優雅さんは少し立ち止まり俺の方に振り返る。
俺の顔をじっと見つめてから、少し微笑んだ。
「お前も、いつか…」
「…いつか?」
なにかを言おうとした優雅さんは、すぐに口を閉ざして背中を向けるとまた歩き出した。
「えっ、ちょっと!いつかなんですか!」
「さぁ?当ててみな」
「後輩に意地悪しないでください!!ちょっと優雅さん!」
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