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「……ん!……健!」
「え、あ、何?」
「どうしたの、ボーッとして?」
…いつの間にか昼になっていて、
屋上で煉と昼を食べていた。
今までずっと
記憶の中を彷徨っていたのか……
「あ、今日来たっていう
転校生はどう?」
「あぁ……梨華…だった。」
「……うえ…し…ま…さん……?」
「あぁ……」
過去に煉の受けた嫌がらせの内容は
深くは追求しなかったし、
煉が言いたくないのなら
聞かないでおこうと思っていて
聞かなかったが、
相当なトラウマになっているらしく
煉は梨華の名を聞くだけで
カタカタと震え始めた。
「煉……?」
「え、あ、何でも無いよ!
驚いたな…帰ってきたんだ…」
そう言った煉の顔は引きつっていて、
必死に笑顔を作っていたが
目は怯えているように見えた。
…煉………?
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