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5ページ目ーキエロー
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「...おい」
上から低い声が聞こえ恐る恐る上を見上げた。さっきの琉煌さんという人が僕らに近づいてきて声をかけてきたのだ。
もう一人の男のように無理やり腕を捕まえられるのか。怖くて目に涙が溜まってきた。
「さっきは怖がらせてごめんな」
想像とは違い、しゃがんで僕らと同じ目線になり頭を撫でてくれた。手があったかくてポカポカした。しかし、
「いつまで居る気?そろそろ邪魔なんだけど。」
母が怒り始めた。母は自分の思い通りにいかないとすぐヒステリックになり、暴力を振るう。これはやばい。お兄ちゃんも同じことを思ったのだろう。
「早くどっか行け!」
お兄ちゃんが男たちに向かって行った。ところが母は、
「早くいなくなるのはあんた達だよ!やっと消えてくれるって思ったのにいなくならないし、今すぐ私の前から消えてくんない?!」
目の前が真っ暗になった。でも、一番辛いのはお兄ちゃんの方だろう。案の定、固まってその場から動けないでいる。
「そしてお前らも!早く連れてってよ!何子供相手に手こずってるのよ!」
怒りの矛先が男の人たちにも向いた。こうなると母の怒りはそう簡単には消えない。怒りのマシンガントークが始まる。消えろと言われたのがショックでお兄ちゃんはぼぉーとつったたまま。僕はまだ自分を保っていれた。
だけど...
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