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プロローグ
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俺が小学5年生の時
何の変哲もない
この田舎か都会かの曖昧な街に
藍ちゃんはやってきた。
夏休みの最後の日、
いつも通りに友達との外出から帰ると、
隣の空き家に引っ越しトラックが
止まっている。
誰か引っ越してきたんだ。
そんなことを考えながら家に入った。
「あ、拓哉、ちょうど良かった」
母さんが俺が帰ってきたことを
ドアが開いた音で気づいたようで
リビングからひょっこり顔を出す。
「今ね、お隣さんの七瀬さんが
ご挨拶に来ているの」
早くご挨拶しなさいと促され、
リビングに連れて行かれる。
こちらうちの愚息の拓哉です〜と
お隣の綺麗な奥さんに紹介してるのが
頭上で聞こえながら
その綺麗な奥さんの後ろに
小さな子が隠れているのが見えた。
「拓哉くん、うちの藍ちゃん
仲良くしてあげてね」
綺麗な奥さんがそっと手を添えながら
後ろに隠れている子を
俺の前に連れてこられる。
藍ちゃんと紹介されたその子と
初めて目が合った。
その子はくりっくりのぱっちり二重で
色白の肌、桃色の小さな口、
色素の薄い柔らかそうな髪をしていて、
すっごい美人だと瞬間的に思った。
また着せられているピンクのロリータが
めちゃくちゃ似合ってて
お姫様みたいだなと思った。
「よろしく」
俺は手を差し出したが、
さっとお母さんの後ろに隠れてしまった。
しかもじーっとこちらの様子を伺い、
ぷいっとされた。
むかっとなってなんだこいつと思う。
ちょっとかわいいからって
調子乗ってんじゃねえぞなどと思いながら
俺もぷいっと顔を背けて
「こら!拓哉!」
母親の声が聞こえたけど
聞こえないふりをして
部屋に駆け戻った。
部屋に戻ると、
ムカついたけど
めっちゃかわいい女の子だったなーっと
そんなことを考えていた。
それが藍ちゃんとの最初の出会いだった。
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