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23《和樹視点》
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(なんで…こんなに高い熱……)
体温計で計ると40度を越えていた。
苦しそうに浅い息を繰り返す祐を見ていられなかった。
タオルを持ってこようと歩きだすと袖を捕まれた。
「やだ…行かない……で」
熱は心の常によっても左右する。一緒にいた方が落ち着くならそうしよう。
「寝た方が楽になれるから。寝れるまで一緒にいるよ。」
そう言われて安心したのか目を閉じた。
暫くするとスースーと聞こえてきたので寝たのだろう。
静かに立ってお粥を作る。薬を準備し、いつ起きても大丈夫な状態にした。
あとは祐次第だ。
時々魘されながら眠る祐の頭をそっと撫でた。
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