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誕生祭(2)
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何時だったかな
津島のおっさんと緒方が現れて佐伯さんが最後に現れた。
「遅れてすまないね」
「あーんお待ちしてましたーん!!津島せんぱーい緒方せんぱーい!!ドレスコードーっ!!」
「一応準備して来たけどドンキで買って来たようなものだが......」
ドンキの袋を持って津島のおっさんと緒方がモリクミに答える。
「私もみんなみたいに本格的なの持って来てないよ?」
「いいんですーっ!!佐伯さんはコスプレすることに意義があるーっ!!ぶっちゃけ長野くーんと松永くーん以外は眼中にありませーんっ!!勝手にして下さいっ!!」
「お前.........」
モリクミの合図で着替えてから飯にすることにした。
「お前、モリクミ!!ベッドルームに入ろうとしてんじゃねーよ!!」
「あーんやーん!!お着替えしないといけませんのでーっ!!」
「その部屋じゃなくてよかろーもん!!洗面所かトイレ使え!!」
車から大荷物を持って来たモリクミをベッドルームから追い出す。
各々が至るところで着替えて(男はリビングとかで着替えよった。女は洗面所とかでね)
「俺たちは?」
「僕たちのはモリクミ先輩が準備してるって言ってたよね?モリクミ先輩が着替えて出て来てから聞こうか」
みんなが着替えてる最中俺たちはコスプレの服をモリクミから渡されずにリビングで男たちが着替えるのを見ていた。
「鎌やん本格的やな」
「ハロウィンだからねー。お化けかなーと思って劇団の衣装担当の子に作ってもらったよー」
鎌やんはドラキュラやな。牙のマウスピースも装着して舞台用の化粧を顔に施していた。さすが演劇のことしてるだけあって様になってる。カラコンまで付けて手慣れた様子で顔に縁どり描いたりしていた。もう本人と区別がつかない位に原型を留めていない。薄目の顔が外人顔になった。すげぇ。
「緒方さんなんそれ?」
「いや......ドンキで売ってたから」
トナカイの着ぐるみか?クリスマスじゃねーんですよ。
なんでトナカイ買った?
「津島先輩それは?」
「いやー。どうしよっかなーと思って誰が見てもすぐ分かるものを着ようとね」
「僕分からないんですけど」
「ガチャピンの着ぐるみだね。松永君は分からない?結構有名なんだがな」
松永位やろう、ガチャピン分からんのは。
他のやつらは分かったのでその意外な選択とガチャピンの着ぐるみを着て酒を飲む津島のおっさんの姿がシュールでゲラゲラ笑っていた。
「戸田は何着てるん?」
「奈々子と合わせてオーソドックスにカボチャのお化けを選択したよ」
そう戸田が言ったところで奈々子が洗面所から出て来た。魔女帽子にパンプキンの形をしたスカート履いて足は黒タイツだった。戸田は頭にパンプキンヘッドのかぶりものして黒のスーツにマント付けてたな。ネクタイがパンプキンのオレンジ色だった。
「わー。二人並ぶとかわいい」
と松永が二人を並ばせてかわいい、かわいいと連呼してた。
そ.そやろか?
たまに松永の美的センスが分からん。
どこにかわいい要素があるんやろ?
「戸田君も奈々子ちゃんもかわいいよね、長野」
「お.おう」
俺には不気味なアホカップルに見えるんだが。
口に線書いたら大阪の道頓堀にいた人形みたいなコテコテの存在感出せるぞこの二人は。
「で.......そこの化け物二人はなんなん(なんだ)?」
一番ひどいのが吉野と奥田だった。
「見て分からない?」
「いやさっぱり。てか吉野お前ひどいぞ。ちびまるこちゃん?」
「魔女のキキだよっ!!」
どうやら彼氏の奥田が宮崎○○アニメのファンらしくそのキャラクターに奥田と吉野はしたらしい。
ヅラかぶって黒いごみ袋みたいな服かぶってすね毛出してる魔女がどこにいんだよ。
「で、隣の彼氏、奥田はコケシか?」
「違いますよ、ハクですハク!!」
オカッパ頭になんか白い和服みたいなの着てるんだが言われても分からん。
ここまで似合わないと清々するな。
「わー..........」
松永も戸田も奈々子も鎌やんもどう言っていいのか分からず無言だったが、二人だけの世界に入っててキャッキャ楽しそうだった。
「お.おぅ。化け物だよな、うんお前ら化け物だ、それで外出るなよ?」
「親方!!部屋に化け物がー!!」
「鎌やん、こいつらは放っとけ。てか鎌やんが正統派の化け物としては一番こえーな」
鎌やんのドラキュラがその時点では一番様になってた。
しらばくすると洗面所から佐伯さんが出て来た。
「佐伯さんなんすかそれ?」
「ディズニーランドで買ったの」
「全く仮装出来てないじゃないですかー。やーだー」
吉野が佐伯をバカにする。
頭にミッ○ー○○スの耳つけてるだけだった。
「そんな急に言われてもそんなコスプレ持ってないもの!!津島先輩!?」
津島のおっさんのガチャピン姿を見て佐伯が唖然としていた。
佐伯の視線にたじろぐことなく
「酒でも飲め」
とガチャピン姿で席を指差し酒をおっさんが飲んでいる。
佐伯は憧れの先輩の姿にショックを受けつつ
「はい」
とガチャピン津島のおっさんとトナカイのかぶりものをした緒方に酌をしていた。
ダメな大人だな.......仕事は出来るんだろうがこうはなりたくねー。
って俺も充分大人なんだけどね。
「モリクミ遅くね?」
「モリクミさんねー。ちょっと時間かかるのよ」
佐伯が困惑気味に答える。
「どれだけ気合い入れた衣装で出て来るんだろうね」
「そやな。またすげぇ格好で出て来るんやろ」
まだ着替えてない俺と松永はその時を待った。
「お待たせしましたーんっ!!」
洗面所から出て来たモリクミの姿に全員の視線が釘付けになった。
あれはなんだ?
「おい」
「あーん?」
「寄るな怖ぇーよ!!」
全員がドンびきしていた。
「やーんっ!!白衣の天使なのにぃいいい!!」
「どこがだっ!!」
「バイオハザードって言うホラーゲームで見たことあるよー。その血まみれのナース」
「鎌やん、それ!俺の言いたかったのそれ!!」
バイオハザードのナースで検索したらグーグル先生で画像で出て来んやろか?
あれそのまんま。
「モリクミ先輩本格的過ぎ」
「やだーん!!松永くーんと長野くーん!!」
「寄るな怖ぇええよ!!」
ピッチピチのナース服に血のりやら包丁刺さってたり頭にはナースキャップの他に斧が刺さってた。顔も血のりメイクやし本格的過ぎて大人でもこんなのに会ったら泣ける。
が、俺たちは次第に慣れて来た。
「いくら怖くても顔はモリクミやな」
「でしょー!?」
「開き直んな。お前顔がモリクミ似てるからまだ大丈夫だがそのコスプレはあかん。ガキならちびってギャン泣きやぞ」
「かしらーん?って長野くーんと松永くーんもとっておきの衣装用意してるんですーっ!!ハァハァ出来ること請け合い!!」
「お前がハァハァするんやろうもん......」
まず俺が洗面所に呼ばれた。
「これねー長野くーん。着る順番と装着の仕方教えるねー」
なんだ着る順番って。
大きなサンタがもっていそうな白の袋から俺の衣装を取り出す。
「おおっ!?」
モリクミに
「あたしもお着替え手伝いましょーかーん!?」
と言われたが「のぞくな。ド変態」とドアを閉めて素っ裸になった。
まずはっと、この上のやつやな。
ピッチピチやな......んでこのホットパンツ丈の履いて頭にこれつけてっと。んで足にこれ装着っと。あ、手もあるんか。
「モリクミのぞいていいぞー。これでおーけー?」
「やーんっ!!長野くーんっ!!破壊力高ぃいいい!!」
モリクミの選んだ俺に対する題材は狼男やったんやけど本格的なのを作らせとった。
ノースリーブなファーがびっしりついたベストみたいなのと頭に付ける狼の耳とこれまたファーがついたホットパンツとくるぶし位まで来ているこれまたファーの狼の足つけて口には牙つけた。尻尾まであった。手もね。
「おいこれ露出度高ぇーんだよ。ちと寒い」
「長野くーんの肉体美とフェロモン、はぁはぁ......ケモナーはぁはぁ」
「お前の願望と欲望入りまくりやろこれ」
「でー。これつけると完成でーす」
「お?」
首に首輪をつけられた。紐がついてる。
「おい。これじゃワンコみたいやないけ」
「そんなことないわーん!!どこからどう見ても狼男、やーん!!思った以上にいいっ!!」
洗面所を出てリビングに戻る。
全員から「おーっ」と声が漏れる。
「松永どう?」
「うん。かっこいい」
「かっこいい?」
「うん。すごく似合ってる」
「長野君体鍛えてるから似合うなぁー」
「なんかエロイ」
評判はよかった。
松永も俺のコスプレを「いけてるいけてる」と喜んでくれた。
「次松永くーんっ!!」
「僕のどんなだろう?こんなに露出し過ぎたの無理です」
「あーんっ!!分かってますーっ!!モリクミ存じ上げてますーっ!!松永くーんのシャイガイぶりは知ってますーっ!!」
そう言ってモリクミは松永の腕を引っ張って洗面所に連れ込んだ。
その後声がしたがモリクミが洗面所から追い出されていた。
「やーんっ!!」「あーんっ!!」とモリクミの声が響く。
「モリクミドアこじ開けようとしてるけど松永君襲われてるんじゃ?」
と吉野がボソッと言ったところで松永が出て来た。
おおっ!?
「どうなんだろうねこれ.......」
これまた本格的だった。
真っ赤な羽つけて頭からチョコンと小さい角が生えてる。
黒と赤の色が使用された悪魔コスだったが似合ってた。
「松永君ウェスト細っ!!」
「やーん!!このウェストラインとお尻のラインいいでしょーっ!?あーんクラクラする。モリクミもう参りましたっ!!」
「お前は何をそんなに興奮してるんか.......しっかし金かかってるやろ、これ?いくら使ったん?」
「鎌田の劇団のお針子たちに作らせましたーん!!」
「そうだよー。もー、無理言って格安で作ってるんだよー」
大学時代と同じ手でこの本格的衣装作らせたか。
「ねー、長野ー.......」
「ちょっと僕の背後に来て」
「ん?」
「これ背中にジッパーあって自分じゃ上げられない」
背中丸見えだった。
「あーん!!モリクミが手伝いますのにーっ!!」
「お前は触んなww」
モリクミが背後に回ろうとするのを手で押しのけて松永の背中のジッパーを上げてやった。
っておい。この服至るところにジッパーついてるけどいろんなところ取り外せる仕様か?
「長野くーん、その衣装いいでしょー」
モリクミがイヤラシイ顔で笑ってた。
「お前......」
「格安でお売りしますー!!」
「買った!!」
「ちょ長野っ!?」
俺はモリクミから衣装を買った。
その後すぐ洗面所に松永を連れ込んだ。
「な.なに?」
「あかん。俺の息子がはみ出そう」
ホットパンツから顔出しそうだった。
「変態。横にすりゃいいんじゃない?膨らみとかファーでモコモコしてるからばれないだろうし」
チンポジションを直して横にする、ゴソゴソ手を突っ込んでチンを横にしてっと。
「もー。どーせエロイこと考えてたんやろー」
「当たり前やん」
「もー。でも長野の格好似合うね。オオカミ男似合う似合う。イケメン」
「そう?松永も悪魔のコスかわいいよ」
「はいはい。触らない」
松永の下半身触ろうとするのを松永の手で止められた。
あー。早くあいつら帰らんかなー。
この格好でエッチしたいなー。
これパンツもジッパーがついてるけどパンツいろんなところ取り外し出来るんやなぁとその構造をじっくり観察しながら考えてた。
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