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モリクミ出しときゃいい
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モリクミを家に呼びつけたった。
ネタがねーんだわ。
困った時はこいつのこと書いとけばいいんじゃね?って思ってねー。
「お前女からは人気あるんやな」
「あーん?」
松永と共同で書いた話でもそうやけど俺の方でもコメント見るとモリクミ人気者やん?
なんでそうなる?理解が出来んのだが.......どこに人気になる要素があるんやろか?
俺の中ではプルトニウム並に有害な生き物なんだが。
「なんでもねーわ」
「長野くーんからお誘いされるなんてー珍しいっ!!あーん!!でー松永くーんはっ!?松永くーんが見えませんけどー!?」
「出張」
「あーんっ!!寂しぃいい!!あたし分かりますっ!!長野くーんの寂しい気持ち分かりますっ!!松永くーんと愛し合う者同士分かりますっ!!」
「勝手にお前も混じんなや。お前は俺たちの愛し合う仲に入ってなかろーもん。これ、松永と俺から石川旅行の土産。松永から代わりに渡しとけ言われとった」
「あーん!!」
もう少ししたら鎌やんと吉野奥田が来るだろう。戸田と奈々子たちには会社帰りに会って渡しとった。
「長野くーん!!クリスマスはあたくしモリクミも参りますのでー」
「来んでいい」
「やーん!?」
「松永仕事長引くかもしれんけん。今年はクリスマスイブもクリスマスも深夜に疲れて帰って来るかもしらんけん松永と祝う時間ないかもしれん」
「やーん!!ひどーいっ!!それならあたくしが!!モリクミが深夜にモリクミサンタとして元気おすそわけに来ますーっ!!」
「ふざけんな。絶対来んな」
「あーんっ!?」
お前来るとややこしくなろーが。
疲れがさらに倍増するわ。こいつはなんでイベントあるたびにからんで来ようとしやがる?
「あれはっ!!」
モリクミが俺がラタンの相手してる隙に部屋干ししてた松永のジーパンに突進しおった。
「お前ぇええええ!?」
「松永くーんのジーパンっ!!」
ガッ!!と手に取ると顔に押しつけてスーハーしてやがる。
「タイトなジーンズにねぇじ込むー!!あたしという戦うバディ!!ナイスバディ!!」
「お前何しよるーんっ!?」
Boa歌いながら松永のジーンズ無理やり履こうとしてやがる。
入らねーだろうが。松永のジーンズ伸びるからやめろぉおおおお!!
目離したらこんなやつぞ?どこに人気になる要素があるのか分からん。
ただの頭おかしいやつやないか。
「お前ぇえええええ!!いきなりとち狂うな!!」
胡坐の上であやしてたラタン放り投げてモリクミからジーパン奪い取る。
「お前マジで蹴り倒すぞ」
「やーんっ!!っておらぁああああああ!!」
「ぶっ!!」
ちょうどそん時部屋に吉野たちが入って来たんやけどお前らもチャイム鳴らしてから家に上がれよ。
俺たちの家溜まり場みたいになっとるやないか。
ふつーに勝手に家に上がるな。
先頭歩いて入って来た吉野がモリクミの蹴り食らってた。
「長野くーんの代わりに蹴り倒しときました!!」
「モリクミ。俺お前に言ったんだが.......はぁ」
松永じゃねーけど溜息出るわ。
「吉野大丈夫っ!?いきなり何するんですかっ!!」
「あーん?ゴキブリいたからーん」
「だからなんで僕のことゴキブリ呼ばわりなんだよ!!」
奥田と吉田とモリクミがいつものように騒ぎだす。
うるせぇえええええ!!
鎌やんが我関せずで部屋入って来てラタンの相手してた。
んで、松永いないとなんかつまらんねーって話になってカラオケ行くことに。
外寒いんよね。
冬やけん当たり前やけど
周囲がこいつらのせいでうるさいんやけど俺松永が話してくれたこと考えながら歩いてた。
「寒いとね。免疫力が落ちるんよね。やけん寒くなると亡くなる人が多いんよ」
「そうなんか」
「うん。俗にみんなが言う免疫力って60%から70%位小腸にいるんやけど、体温が下がると動きが鈍るんよね。だから冬は体温かくせないかんの。腸管免疫って言うんやけどね。だからこれ」
その時渡されたマフラーと手袋してた。
別になんかイベントとか誕生日とかやないんやけど会社早く終わった時にデパートで探してくれてたんやて。
俺手袋もマフラーもせんで会社行ってたけん気になってたんだと。
あったけぇ。
「寒くなると心が弱くなるよね。そういうのも関係してると思う。季節の移り変わりって僕の仕事多くなるし寒くなると多くなるんだ。だからね長野はね、いっつもあったかくしときーよ?」
あったけぇぞ。
なんかモリクミのことでネタ稼ごうと思うけど駄目やね。
どうしても松永とのことになるwwww
しょせんモリクミ。書きたくなるのは松永とのことやん。
モリクミの奇行書けばおもろいんやろけどねー。
あいつのこと書くときりがねーwwww
松永のこと書くとさー。
書いててあったかくなるけんさー。
「あーん!!長野くーん珍しく重装備ーっ!!そんなに厚着してる長野くーん初めて見るーっ!!」
「おぅ。愛をまとっとるからなー」
「あーん!?」
カラオケ屋来てラブソング大会になった。
吉野はユーミンとか歌いよった。
奥田と付き合いだしてから吉野の歌う歌が明るくなった。
前はクッソどんびきな悲しい歌ばかり歌いよったがなー。
こいつも俺と同じで単純だわ。
奥田は俺と歌う歌がかぶる。
奥田が年下やけどゲイでも女歌より男歌の方に感情移入出来る俺と同じ珍しいゲイなんやろね。
ゲイはゲイバーとかで女歌ばっか歌うけんね。
奥田もゲイって言わんければノンケに見えるタイプのゲイやね。
サザンとかミスチルとか当たり障りないの歌いよった。
鎌やんは相変わらず俺らがよく分からん歌シャウトしよった。
「あー!!なんで消すのー?」
「あぁ?てめぇが歌う歌が分からないからに決まってるからだろ!!うるせーのよ!!」
鎌やんワールド炸裂させてモリクミに途中で消されまくっとったな。
モリクミは歌うまいんよね。いつもは「あーんやーん」ばかり言っとるんやけど歌う時は人変わったみたいに真面目になる。
superflyの愛を込めて花束をとか歌いよったけどバリうめぇ。
モリクミ歌い出すとみんな黙る。
モリクミといがみ合ってる吉野ですらモリクミの歌うの聞いて涙ちょちょ切れてたりするけん心打つ声なんやろーね。
モリクミマイク離して歌ってたんやけどそれでも声でけぇなおい。
「あーん!!クリスマスどーしよー!!一人とかいやーんっ!!長野くーんと松永くーんの家に行くーっ!!」
「来るなっつーの!!」
「僕たちは今年は来ないからー」
吉野が隣の奥田と手を重ねてニヤけてモリクミに言う。
お前らも来なくていい、てかこいつらは二人で過ごすやろーな。
モリクミが吉野を「この!!この!!」とかわめきながら滅多打ちにしよった。
奥田が必死に止めよった。その内奥田もこの二人の肉弾戦に慣れるやろう。
「鎌やんはクリスマス何してるん?」
「僕ー?劇団の人と飲み会だと思うよー。寂しい人間多いみたいだしー」
「鎌やんクリスマスに彼女いたことないよな?」
「いたことないねー。めんどーじゃないかー」
「あぁね.......鎌やんならそうなるわな」
鎌やん寂しいとかなさそうやしなー。鎌やん人間超越した生き物やけんなー。モリクミとは違うタイプの地球外生命体やけんなぁ。
カラオケ屋で解散する。
一人で家に帰る。
一人だとこの家静かやし広いんやなぁって思った。
「おー帰ったよ」
ラタンが玄関までお出迎えに来る。
ラタン抱き上げてリビングに戻る。
「ラタンー松永おらんけん寂しかろ?」
ラタンが答えるようにニャーンって鳴いて俺見上げた。
「飯食うか。ちょ待っとってーラタンのも用意するけん」
ラタンのキャットフード開けて皿に盛って床に置く。
ラタンががっつくの見ながらビール飲んで飯食う。
松永と飯食べる時はテレビつけんのやけど音が無いのが寂しいけんテレビをつける。
目の前に長いまつ毛とか女声の松永の声が聞こえんとつまらんなぁ。
松永は俺みたいに喉仏出てない。
電話で話してると相手に女と間違われる。
電話で話して松永に会う人は「女性かと思った」と笑うらしい。
松永が前ムッとしながら俺にしゃべったことがある。
仕事で人に会う時よくあるらしい。
低い声が出しずらいみたいやけど電話だと余計に声が高くなるっぽい。
初めて話す人やと緊張するからやろうね。
松永は自覚ないみたいやけど。
実際声高いって彼氏の俺でも思うけどね。
クセのある声聞こえんとつまらんなぁ。
最近はカラオケついて来るようになってボチボチ歌うようになったけど絶対女歌はそう言えば歌わんな。
絶対キー下げんで歌えると思うんやけどなぁ。男歌ばかり歌う。女っぽく見られるのが嫌なんやろうね。
でもしょーがないやんwwww
どー聞いても女みたいな高い声なんやしwwww
アニメで男キャラを女の声優がしてるやん?あんな感じ。
見た目も髭生えて来てないし髪の毛さらさらやし肌ちゅるちゅるやし女装したら似合うんじゃね?って言うとバリバリ怒る。
中身は男なんやなーと思う。
松永から電話が来た。
「ご飯食べた?」
「食べたよ」
「ビール飲んでるやろ」
「飲んでないよ」
「嘘つけ」
松永いる時は週末とか特別な時とか以外は家で飲まんようにしてるんよね。
松永が俺の飲み過ぎを心配するけん。
「松永いつ帰って来るん?」
「明日お昼に東京到着して会社にそのまま行って早く帰れると思う」
「分かった。愛しとーよ」
「うん。僕も」
言葉でいつも言い合うのっていいと思うんよ。
俺のこと好き?嫌い?とか試すような言葉は言わんようにしてるけど愛してるっていうのはお互いよく言ってる気がする。
「寂しい」
「ラタンおるやろ。抱いて眠りー」
「ラタン嫌がるっちゃもん」
「僕は嫌がられたことないよ?」
絶対ラタンの中で上下関係松永>ラタン>俺な気がするんよね。
ラタン俺が落ちてる時頭ペシペシ叩いて来たり松永に怒られてるとなんか松永の隣でニャーニャー一緒に怒るかシュンとしてる俺に甘えて来たりするけん絶対こいつ俺のこと格下に見てるやろ.....って思う。
何故こうなった!?
まぁいいけどさ。
「はぁー。エッチしてー」
「エロ動画でも見て一人でしろ」
「お前ぇえええ?ふつー彼氏にそんなこと言うか!?俺エロ本もエロ動画も見るけど全部お前とのエッチの参考の為ぞ!?」
「バカか」
「お前こんないい彼氏おらんぞ!!」
「自分で言うな!!」
電話で言い争って「はいはい愛してる愛してる」「おい、お前の愛軽くないか?」で電話が切れた。
二人の関係が安定してるけんこれといったこと書けんけど幸せなことだよね。
それ書きたかったってことだ!!
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