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空っぽの瞳2
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───牛沢視点───
「キヨ…?」
真っ黒な瞳から無理やり目を逸らす。
ずっと見ていたら俺まで吸い込まれてしまいそうでこわい。
その間もキヨの瞳からはぼろぼろと涙が溢れ続け、俺の服に染みを作っていった。
「おねがいだから…っ、抱けよ!!」
「おいお前落ち着けって…んん"っ」
言葉がキスによって遮られる。
唇が切れているのか、微かに鉄の味がした。
段々と息が苦しくなって無理やりキスをやめる。
「…っはぁっ…分かったよ、抱いてやるからベット行くぞ」
「…ぅ、ん」
本当に辛いことがあったんだろう。
でも今ここで聞くのも野暮ってもんだ。
落ち着いて、泣き止んだらゆっくり話を聞こう。
──────────────────
いつになく雪のように真っ白い肌があらわになると、キヨが小さく身体を震わせた。
エアコンが強すぎたのだろうか、でもどうせいいぐらいの温度になる。
心配そうに俺の名前を呼ぶキヨの額に軽くキスをして、胸の突起をいじろうと俺は手をのばした。
俺がずっと触り続けてたからか、こいつに素質があるのかは知らねぇけど、乳首は感じやすい方なんだ。
「…うっしー、いい」
「あ?なんで」
急にキヨの手が俺の手を掴んで制止した。
涙がまだ乾いていない顔が苦しそうに歪められる。
「うっしーは優しすぎるから…」
「なんか言いたいことあるなら言ってよ」
「……今日は酷く抱いて欲しい…俺が、うっしー以外なんも考えられなくなるぐらい、嫌なこと忘れられるぐらい酷く、抱いて」
すきにしていいよ、と唇が動く。
…酷く、ねえ。
俺が絶倫なのこいつも知ってるだろうに。
「多分お前明日立てねぇぞ」
「それでもいい…っ」
あーあもう俺知らねえよ。
煽ったのはお前だからなっ…!!!
────────────────────
1回指でイかせて、2回目は挿れて、3回目は前キヨが持ってきたバイブでイかせて、4回目は…なんだっけ。
もう何回キヨがイったのか、俺も分からなくなってきた。
何時間ぐらいヤってるんだ、これ…
涙と涎でぐずぐずになった顔を覗き込む。
お前が煽ったんだからな。
「…きーよ、まだいけるだろ」
「むり…っ、」
「お前と違って俺まだ1回しか出してねえんだよ、最後でいいから…おらっいくぞ!」
「まっ…ぅあ゛あ゛ぁああっっ!!!」
一回出したのにも関わらず固くなった自身を思いっきりキヨの中に打ちつける。
びくびくと腰を跳ねさせて、キヨが情けない声を上げた。
「に゛ゃぁあぁっ…や、うっしぃっ!!」
「っは…甘えただな、っ!」
抱きしめてという意味なのだろう、伸ばしてきた手を受け入れて細い身体を抱きしめる。
この体制は俺も好きだ。
キヨの声がよく聞こえるし、あの目の事を考えなくてすむから。
背中にチリッとした痛みが走る。
あんあん喘ぐキヨは気づいてないだろうけど、これシャワーん時しみるからちょっと嫌なんだよなぁ。
後でキヨに言っとくか、と思いながら俺はぐずぐずの顔が見たくて身体を少し離した。
少ししてからその行動を後悔する。
セックスのときは、キヨは黒い瞳を見せたことがなかった。なかった、のに。
「うっしぃ…おれのこと、ッすき…っ!?」
「キヨ…」
「ねえうっしー、ッ…んぁうぅ…おれのこと、すてない、よ、ね…ッっ?」
涙で光ってるはずなのに、真っ黒な闇が俺に向けられる。
キヨ、俺はお前が好きだよ、捨てたりなんかしねえ。
でも、でもさ…お前はそれを俺に向かっていってんのか?
お前は、その目で誰を見てるんだよ…!!
「ぅ゛ぁあっ///はや、いぃ…っっ!!」
どうしようもない怒りというか、嫉妬心というかがごちゃ混ぜになってゆく。
こんなに可愛い声で喘いでるのに、こんなにナカはきゅうきゅう締めつけてくるのに。
お前は誰を見てるんだよ、俺を見ろよ!
「ぅっし、ぃッッ!!おれやばいっっ!!…もう、もう…っ」
「イッていいぞ…ぅっ、俺もそろそろっ…」
首筋に俺が噛み付くのと同時に、キヨは透明な液体をぴるるっとだした。
ほぼ同じタイミングで俺のものもキヨのナカに吐き出す。
「はぁっ、はあっ、はぁ…うっしーの、めっちゃでるぅ…」
力が抜けたのか、キヨはふりゃりとベッドに倒れこみ、自分の腹を愛おしそうに撫でた。
「わり、そのまま出しちった。処理するから風呂場来てよ」
「ぇ、だしちゃうの…?」
「…何言ってんだよ、腹壊すだろ」
キヨは一瞬考える素振りを見せて、すぐに俺の言葉に頷いた。
────────────────────
何回でも言おう、えっちむずっっっ
これは修行しなくては…
次回、多分ラストです!お楽しみに!
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