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#126
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~夏紀side~
「はぁっ、ん、んんッ、あ、あっ……」
ぱちゅ、ぱちゅ、というローションの音と、春陽の艶やかな声が部屋に響く。
「あっ、夏紀さっ、なつきさんっ……あ、あっ、ン、なつきさんっ……」
「ん、おいで。掴まっていいよ。」
体を少し倒すと春陽がしがみついてくる。
肩に顔を埋めて、びくっ、びくっ、と震えている。
「は、はぅ、っんん、あ、あっ、んん……ふ、ぅぅん……あ、あっ……」
時折声を堪えようと試みているが、その度に夏紀が春陽の弱いところを責めるので、口が開いてしまって声を上げた。
「あ、あっ、そこばっか……あぁっ!」
前立腺を集中的に擦り上げると、春陽が背中に回していた手に力を込め、夏紀の背中にピリッとした痛みが走る。
「んっ、や、だめ、そこだめっ……」
「ここ?気持ちいいんだ?」
「やぁぁっ……!」
「嫌じゃないだろ?」
「やっ、イっちゃ、イっちゃうからっ……やめっ、あ……あぁっ……!」
「いいよ、イって。」
「いや、やだ、くるっ……なつきさんっ、やっ、やだ……あ、あっ、あっ!」
中でイきそうなのが怖いのか、やだ、ダメ、を春陽は繰り返す。
しかしそれでやめてやるほど夏紀は優しくない。
「あ、あ、イく、イくっ、ーーーーーーーーッ!」
びくびくっと春陽の体が震えて、中がぎゅううっと締まった。
夏紀に掴まっていた腕の力が緩んで、春陽がくたぁっとベッドに沈む。
「ンッ、イった?」
「は、はぅ……はぁっ、はぁぁっ……」
「ふふ、かぁわいい。」
潤んだ瞳はとろりと蕩けて、そこに『兄』の顔はない。
「春陽、キスしよ。」
そう言うとほんの少しだけ顎を上げてくれる。
「ん……ン、んんっ……」
舌を絡めながら、緩やかに腰の動きを再開する。
「んっん、ぅ、んんぅっ……」
イったばかりの春陽はすぐに体を跳ねさせ、また感じている。
「は、はぅ、んっ……ん、んんっ……」
キスと中への刺激で、上手く唾液が飲み込めなくなって、春陽の唇の端からそれが溢れた。
それも舐めとるように唇を舐め、食むと春陽の体がさらに震えた。
「ん、はぁ……すっごい、キュンキュンしてる。キス気持ちよかった?」
「んっ、ぁ、ん、きもち、いっ……」
(あれ、随分素直だな。)
春陽はウブで恥ずかしがり屋だ。
セックスに対しては特に、素直になってくれない。
故に騎乗位も苦手だし、基本的にセックスは受け身だ。
聞けば答えてはくれるけれど、大抵は首を振るか、はいかいいえで答える。
(やっぱり春陽も寂しかったかな。)
「1年間寂しかった?」
これはさすがに答えてくれないだろうかと思いながらも、意地悪く尋ねてみる。
「うん……」
(……?うん……?UN……????)
「さびしかった……」
顔を真っ赤にしながら、はっきりそう言われて堪らなくなる。
「へっ、ぇ……?なんでおっきく……」
「なんでって、もう……お前はほんっとにそういうとこだからな。」
(人たらしめ。)
「うぁっ、んあぁっ?!なつきさんっ、はげしっ、あ、あっ、まってぇ……」
「待てない。1発出させて。」
「あ、あっ、まって、おれ、おれっ……またイくっ、からぁぁっ……!」
「いいよ、何回でもイってよ。」
「ひっあ、あぁぁっ、ん、んーーーッ!」
急に激しくなった律動に、春陽はすぐにイった。
今度は少量だが精液が出ている。
「はぁ、離れたくねぇな……一緒に暮らす?」
「あ、あぅぅっ……んっ、あぁっ……!」
ゆるゆると腰を動かしながら尋ねても、春陽はあまり理解していないだろう。
「なつきさんっ……すき、すきっ……」
「っ、う、はっ……!」
好き、だなんて言われながら中をきゅん、と締められて、夏紀は思わず射精する。
「はーーー、お前はさぁ……」
春陽はため息をついた夏紀を見て、不思議そうに首を傾げる。
「俺も好きだよ、愛してる。」
そういえば、嬉しそうにふにゃりと緩んだ頬。
「ったく……まだ終わらせないからな。」
「へ……?」
「ゆっくり、じっくりって言ったろ?」
きょとん、としている春陽の中から1度モノを抜いて、ゴムを付け替えてすぐにまた挿入する。
「ひぁぁっ?!」
「寂しい、なんて言わせないからな?」
まだ夜は長い。
1年間の空白を埋めるのだ。少しくらい欲張ったっていいだろう。
(明日、怒られるかもしれないけどな。)
夏紀は冷静な自分を頭の隅に追いやり、目の前の春陽を可愛がることだけに集中した。
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