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7番目の死霊魔術師7
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「撃てっ!」
魔術師の声に、一斉に銃の引き金が引かれた。
パパパン!パンパン!
と乾いた銃声が四方八方から2人めがけて向けられる。
男が素早く動いて、シを引き寄せてその胸の中にキツく抱きしめる。
「…っいてぇなぁ…」
銃声は、まだ止んでいなかったが、
男の唸るような言葉に、恐怖を煽られ、警察官の手が止まる。
「何してくれてんねん…いてこますぞ。餓鬼コラ」
銀髪の男が、そういうと全員の動きがぴたりと止まる。
動きが止まったのを悟った男はゆっくりと身体を起こす。
さらりと、銀色の長い髪をかきあげ、碧眼の眼光を鋭くさせながらいう。
「おどれら…何してくれてんねん。あほちゃう?」
男の落ち着いた声と見た目があっていない。
どこか気の抜けるような言葉に、ぽかんと口を開けてしまう。
「ほんま…そんな銃撃ったら痛いやろ?分からへんの?自分ら?」
「…」
全員が、ギャップに我を忘れる。
「もうちょっと、人の気持ち考えようや」
ふんッ!
と鼻息を荒くして、腰に手を当てている。
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