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幼馴染:葉一side
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「なぁなぁー、まだー?」
回転椅子に座りクルクルと回りながら幼馴染を急かす
俺の幼馴染は若いのに仕事人間ですごい奴だ。
小さい頃から何事も完璧にこなして人を寄せ付けない空気を纏っている。
俺はこんな幼馴染を尊敬して、心配している。
「また仕事押し付けられたのか?」
「押し付けられたんじゃない。やる人がいないからと言われたからやるだけだ」
(押し付けられてるじゃん…)
こうやって何でもやる。しかも完璧に。
だからこそ周りもこいつを頼りにしているが少し頼られすぎだと思う。
自分のことは無頓着だし仕事以外には興味無いのかと思うほど趣味と言えるものもない。
将来仕事のし過ぎで禿げると思う
「まーだー?今日は入学式だっていうのに」
「これを終わらせたら直ぐに向かおう」
「おー、はやく終わらせろ。今年の外部生は可愛い子がたくさんらしいぞ!噂だけどな」
「噂を容易に信じるなと言っているだろう。」
「へーへー。」
急かしに急かしてようやく向かう
途中誰かにまた何か頼まれていたけど阻止した。
そうじゃないと一生会場につけないと思う
会場についたらまだ時間があったのか周りがうるさい。
晴明と席は近いが隣同士ではないのでそこまで移動して話しかけに行く。いつもの晴明と違い、何故かキョロキョロしていた
「やっぱりお前も可愛い子探してんのか?」
「そうじゃない。ただ今年の外部生は優秀な人が多いと思っている。」
「ほー?さすが生徒会長候補だな」
ニヤニヤと揶揄う。
「お前もうすぐ誕生日近いだろう。どこか出かけようか」
俺のからかいから逃げるように話をそらされた。
「え?覚えていたのか?」
「当たり前だろう。毎年祝っているが今年は高校入学も含めて少し遠出しようと思っている」
「まじで!?お前の奢り?」
「それは頭になかったが仕方ない、そうしよう。どこがいいか考えといてくれ」
こいつは俺の完璧な幼馴染だ。
仕事のし過ぎで将来禿げると思うし少し厳しいけど尊敬している。ついでに心配もしている
それでも俺はこいつと最高な関係を続けていきたい
むかつくほど完璧なこいつと馬鹿な俺で釣り合ってないけどお前が困ってたら助けたいと思っているよ。
(お前には一生こんなこと言ってやんないけどな)
顔もかっこよすぎるこいつをからかいながら柄にもないことを思った
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