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骨肉のヒョンジェ-02-
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「ヒョヌ、これに着替えて」
そう言い手渡されたのはピンクのフリルがたっぷりとあしらわれたワンピースだった。そんなの着なくても僕はママの命令で女児の格好をさせられている。トユンが渡してきたのは今の格好よりもさらに女の子っぽい物だった。
「え……これ?」
「着ないとママに怒られるよ? 下着は脱いでね」
トユンは変な奴だ──
ママがいない時は必ず僕を部屋に連れ込む。そしてどこで買ってくるのか女物の服を僕に着ろと命じてくる。まるで着せ替え人形だ。
着替え終わるとトユンは満足そうな顔を見せてきた。そして学習机の下から椅子を引っ張り出し座るように僕に命令をする。
「わぁ……可愛いよヒョヌ」
「は、恥ずかしいよ。こんなフリルだらけのワンピース……」
「ヒョヌの白い肌にピッタリだよ」
そう言いながらトユンは僕の太股の間に無理やり入ってきた。そして足首から指をゆっくりと這わせてくる。その動作に思わず鳥肌がたち身体がビクリと反応してしまった。
「気持ち良い?」
「ちがっ……! くすぐったい……」
「ふふ、可愛い……」
蛇のように這うトユンの小さな指が太股までやってきた。いつもならここで終わりだったのだが今日は違った。さらに上へと指が這い上がってきたのだ。
「トユン!?」
「シィィィ。まだママがいるかもしれないから」
その言葉で僕の身体は一瞬で動かなくなった。
魔法の言葉だ。
トユンの指はもう足の付け根まで来ている。
「ひっ……」
トユンの親指が僕の下半身をかすめてきた。
「そんなとこ、さ、触らないで……」
「なんで?」
上目遣いをしながら僕の下半身を握ってくるトユン。間違った事なんてしてないといった目で僕を見つめてきた。僕にはトユンが何を考えているのかがわからない──
「なんでって──」
「逆らったらママに怒られるよ?」
ああ──
やっぱり僕は弟が嫌いだ。
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