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高峯君はアイドルでした
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高峯君がもぐもぐとご飯を食べだす。
何を話したらいいのかも分からず無言の状態が続く。
流石にずっと無音というのも落ち着かないので、テレビをつける。テレビをつけると人気アイドルグループEvening starの特集がされていた。
Evening starは今をときめくアイドルグループで僕も聞いたことがある。なんでもとても人気なそうでLIVEチケットは販売から3分で完売するらしい。(それが凄いことなのかはよく分からないけど)
『流石Evening starLIVEチケットも即完売今や知らない人はいないほどになりましたねぇ』
『そうですね!では早速メンバーの方々にお話を聞いてみましょう!』
『『『『皆さんこんにちはEvening starです!』』』』
『Evening starの皆さん今日はありがとうございます!』
『では早速、最年少の高峯君からお話を聞いていきたいと思います』
皆キラキラして凄いなー……………………って、ん?
「うぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」
「知らないなとは思ってたけどまさか本当に知らないとはふふっ」
「え、え、え、え!?」
何度も見比べるけど今自分の目の前でご飯を食べてる人とテレビで爽やかに話してる人は何度見比べようとも同一人物だ……
ポカーンとしてるとますます高峯君が笑い出す。
「ふふっあははははは」
「え…………」
もしかしなくても僕今物凄い人をお家に入れてるんじゃ…………
「あ、あの」
なんて言えばいいのか分からない……。
人気者だなぁとは思ってたけど、まさかこんなにもとは………………
「さっき迄通りでいいよ」
「ふぇ?」
「ふぇ?ってふふっ」
「むしろさっき迄どうりの方がありがたい」
「あ、はい」
ダメだ……頭が追いつかない……
「人気者ですね……」
「そんな事ないよ、まだまだ俺達の事知らない人も沢山居るし…ご馳走様でした」
「え、あっ、はいっ、お粗末さまでした……」
「かっ片付けて来ますね」
高峯君人気者だし僕なんかが近づいていいわけなかったのに、ますます近くに居ては行けない人だった……。大丈夫だろうか僕なんかといる所を見られたりでもしたら…………ダメだ絶対高峯君にとってマイナスの評価がくつに決まってる。今日は仕方なかったとして、これからあまり接しないようにしよう……うん。僕のせいで高峯君の評価が下がったらシャレにならない。
それに高峯君も先生に頼まれなきゃ僕なんかみたいのに近づこうなんて思わないだろうし……
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