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とあるメイドは見た
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***
ジュード様は御当主様と似ていると思っていた。似ていると言っても顔だけではない。性格もだ。
だが違った。ジュード様は見た目とは違い性格はとても優しい。
大体の会話は「あぁ」で終わってしまうが、話す時は話す。
ジュード様のおかげで職場は働きやすくなった。あの解雇の時は自分も解雇されるのではないかと怖かったが…性格の悪いメイド達はノア様を虐めるだけではなく、周囲の使用人達にも嫌がらせをしていた。私たちはいつもビクビクと震えながら働いていたが、あの女達が解雇されたことにより、ここは天国となる。
「明日は休みだぁ!」
ジュード様は私たちのことをよく見てくれていた。なんと休みを作ってくれたのである。
「まだ子供なのにしっかりしていらっしゃる」
「なんの話だ?」
「ジュード様の素晴らしさを噛み締めている所」
「だな!ジュード様が当主になって、大変なことがあったら力になりたいよな!」
「そうね!あっ、そろそろノア様におやつを届けないと!!」
ノア様の部屋前に来ると扉が少しだけ開いていた。
「───っ!!」
見てしまった。ジュード様が寝ているノア様にキスしているのを。
いつも眉間にシワのよった顔のジュード様が笑っている。
まぁまぁまぁまぁ!
なんだか胸がドキドキする。
これからも2人の幸せを見守っていたい。
ボーイズラブという新たな扉を開いた瞬間だった。
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