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前世2
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──────…
『はっはぁっはっはっ』
夜中。電車は使えない。幸い会場までは近く、あと数分でつく。
『お疲れ様でした。お先に失礼します。』
モエちゃんの声だ。生モエちゃんの。
モエちゃんの後ろ姿が見え、数メートル先に黒服の男が近づいていた。
『モエっ!!』
『えっ?』
モエちゃんのプロデューサーが庇うようにモエちゃんを抱きしめる。
くそっ…警察はまだなのかっ。
キラリと街灯の光を反射する。考えるよりも体が先に動いた。
2人が傷つかないように、抱きしめる。背中からは激痛が走り、刺されたことが分かった。
『くそっ…邪魔だ!どけっ!!』
『きゃっ…誰かっ助けて!!』
黒服の男はナイフを持った手を何度も振り上げる。
痛い。熱い。
内臓が傷つき、口から血を吐いた。
吐いた血がモエちゃんにかかる。俺のモエちゃんが、俺によって汚れる。
『誰かっ!!助けて!!死んじゃう!!』
『もう、私達を助けなくていいから!!あなたが死んじゃう!!』
くらくらして、上手く頭が働かない。
モエちゃんの顔が歪む。
『警察だ!!』
やっと警察が到着し、黒服の男を取り押さえた。
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