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えっちな義弟くんのカラダ共有♡年上二人に溺愛されて夜も眠れません
地獄へ向かう片道切符
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航には、綾瀬が何を考えているか手に取るように分かる。困惑。
でも相手は綾瀬だ。普通ならば航の手のひらの上で思った通りに踊ってくれる……でも、彼は予想外の言動で相手を惑わす。それは生来の頓珍漢から来る予測不能の行動。
「できるわけないだろ! 俺は好きな人……凛ちゃんとしかこんな事しない!」
九割の確率でそう言うと思っていた。それはそうだろう。いきなり告白されて、一度だけでいいから抱いてほしいなんて言われても……ホイホイとヤろうなんて常人は言わない。綾瀬は常識だけはあるのだ。
だから航も考えた。どうすれば一度だけでも綾瀬とそういう行為ができるのか。
「……じゃあさ、僕の気持ちはどうなるの? 僕は、好きな人と好きな子が愛し合ってるのを見てるだけなの……?」
ぐっ、と綾瀬が言葉に詰まった。優しい。思いやりがある。そんな綾瀬の性格を最大限に利用した。半分くらいは本心だったが、良心に訴えかけるような言葉を熱っぽく囁く。それは食虫植物が自らの欲求を満たすためだけの、甘言。罠。瓶子草の葉の表面の蜜腺。
「で、でも……凛ちゃんも言ってた。絶対裏切らないでねって……!」
「今は凛は寝てるんだよ……日頃の疲れがたっぷりたまっている所に、温泉での性行為。そして食事……凛は寝起きが悪いから、一度寝たら起きない……おねがい、一度だけでいいんだ」
「でも……!」
「少しだけ、つっこんで、かき回すだけでいいよ。それだけで、僕は、僕は十分だ……」
「うっ……」
双子葉植物綱ウツボカズラ目サラセニア科、サラセニア・ドラキュラ。吸血鬼の名を冠した、見た目はむっくりとした葉が特徴的で、葉脈が鮮やかな品種。その植物に酷似した航が、全力で綾瀬という獲物を捕らえに行く。
首に手を回し、浴衣の間から手を潜り込ませる。絡みつく。抱きつく。お酒で火照った身体を押しつける。綾瀬の腕がおずおずと回される。
「い、一度だけだ……!」
航はしおらしく綾瀬の胸に顔を埋め、無意識のうちにニタリと微笑んだ。
それは二度と抜け出せない、サラセニアの筒状の葉。すべりやすいうえに、毛が下向きに逆立って生えていて……落ちた獲物をじわじわと溶かして消化吸収する。一度犯した過ちは命を持ってしてもあがなえない。綾瀬が凛を裏切って航と関係を持つという事……それは、地獄へ向かう片道切符だ。
綾瀬は悲しそうな顔をしている。本人も一応こういうのは良くないと思っているのかまだためらいはある。健気なふりをした航にすっかり騙されている。
航がテーブルに居眠りでもするような恰好で顔を埋めて、四つん這いになる。おずおずと指でならされて、つっこまれた。それは、大好きな凛にバレないように素早く行われる……愛情のかけらもない行為。それは航も想定内だ。
「……んっ、ん、んん…………ア、ああっ!?」
ぐちゅ、と音がして、後ろから綾瀬の性器が突っ込まれる。綾瀬と航にとって予想外だったのは、お互いのカラダの相性が良すぎることだった。人より少しだけ狭い航のナカと、いつも凛のナカを蹂躙する綾瀬の性器が、まるでジグソーパズルのピースのようにフィットする。
綾瀬と一ノ瀬兄弟二人のカラダの相性は抜群だった。ざらざらとふかふかの所を抜けて、ぎゅぽ、と奥の襞が綾瀬の性器をおいしそうに咥える。
「あっ、ああっ、あんっ……りんの、届かなかった所にっ、あたってるっ!」
「声が大きいって……!」
「ん、んむ、んん……はっ、はあっ、はあっ……!」
綾瀬が航の口のを押さえる。航はまるで無理矢理犯されているようでぞくぞくとした。ぐぢゅっ、ぐぢゅっ、という音が響く。航はちらりとふすまを見た。耳を澄ますと、凛の寝息が聞こえてくる。その可愛らしい音に少しばかりの罪悪感を抱きつつ……でも、綾瀬の性器で奥を突かれる気持ち良さに逆らえない。
ごめんね、凛。お兄ちゃんは今……凛専用の場所に、違う人のおちんちんを入れられて、ぐちゃぐちゃにされてる……!
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