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「..............................え?」
「ちょ、ちょえ?漱石さんそれどういう意味か分かって言ってる!??」
「??そんままの意味だけど?」
「え、ちょっと待って、、じゃあ、俺じゃなかったら手出してなかったの...?」
「うん。まぁそうなるね。」
この人、天然だったーー!!!
心の中で叫びながら顔を真っ赤にする。
「もうそんなん、俺のこと好きじゃん。」
心のなかで呟いたつもりが、声に出ていたようで、あわてて口を抑える。
それを聞いた、漱石さんの顔がみるみる赤くなっていく。
彼は、ガバッと布団を被り,何かをもごもごと言っている。
「なんですか??漱石さん出てきてくださいよ。」
この空気にいたたまれなくなり、漱石さんを引きずり出そうと布団に手をかける。
「グイッ」
中から出てきた腕に引っ張られ、ベッドの上にストンと腰を下ろす。
漱石さんが布団からチラリと覗きながら、顔を真っ赤にしながら言う。
「俺、百合斗くんの事好きみたい。」
今にも消えてしまいそう表情を浮かべながら、漱石さんが小さな声で伝える。
この人もこんな顔するんだなぁ。
鈍感すぎかよ!とツッコもうかとも迷ったが、俺は、漱石さんの手を掴み直し、抑えきれない笑みを浮かべる。
「俺も好きです!!」
断られると思っていたのか、またもやあのポカン顔でこちらをじーっと見つめてくる。
「え、現実?」
信じきれていない漱石さんについ笑いが出てしまう。
「現実ですよ。好きです。めっちゃ!!」
「えー、、ずるい。」
そう言ってまた布団の中に潜り込んでしまう。
そんな彼が愛おしくて、布団の上から抱きつく。
布団の中で硬直している漱石さんに精一杯の愛を伝える。
「好き!大好き!!好き好き!!」
好き好き攻撃をしていると、バッと布団が捲られ、顔を真っ赤にした漱石さんが現れる。
「もう分かったから、勘弁して...。」
「ふふ、すーき。」
「うん。俺も好き。」
スッと漱石さんの、手が伸びてきて頬を撫でる。
綺麗な顔が近づいてきて、思わず目を瞑る。
「ちゅっ」
口...では無く、ほっぺたに柔らかい感触を感じる。
ほっぺかい!
少し、不満そうな顔をすると、漱石さんがベッドから立ち上がり俺の、頭をポンと撫でる。
「まだ、歯磨きしてないしね。」
そう、ニヤリと笑う漱石さんにまた、心がズキュンも痛くなる。
あー。俺、これからこの人と付き合ってて耐えれるかな...。
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