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「また泊まりに来て頂戴ね。」
「はい。また来ます。」
今日は皆でバドミントンやサッカーをして遊んだ。
やっぱり楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
美弥に今日も泊まっていくか聞かれたが、最近行っていなかった自分の家にも行きたい為断った。
「りゅう兄ちゃん。次は海行こうね!」
目の前で幸がぴょんぴょん跳ねながら楽しそうに言ってくる。
「おう!次は海だな!」
幸の頭を撫でてやると、「うん!」と元気に返事をされた。
「流栖。何かあったら俺にも言えよ。お前が、」
「あー!はいはい!分かった!!美弥が俺のこと大好きなのはよく分かった!」
「はぁ…。」
美弥の話を遮って言ってやると、溜め息をつかれてしまった。
皆に別れの挨拶をして、家を離れる。
暗い夜道はなんだか寂しく思えた。
「……。」
ポケットの中に入っているスマホを取り出す。
ずっと電源を切ったままだったが、恐らく着信履歴が光一で埋まっているのだろう。
このスマホには光一の電話番号しか載っていない。他の番号は全部削除されてしまった。
ポケットにスマホを入れ直し、俺の家がある方向に歩きだそうとすると、右肩をポンと掴まれた。
何だ。と思い、後ろを振り向く。
「迎えにきましたよ。」
その瞬間、目の前が暗くなる。
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