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「……さーん。」
誰かの声が聞こえる。
「…じさーん。」
「梶さん!」
「うわあっ!」
耳元で大きな声が聞こえて俺は飛び起きる。
「おはようございます。」
いつの間にか服を着替えている光一に挨拶をされた。
「……。」
「はーい。起きてくださーい。」
また寝ようとして寝転がり、布団を被ると光一にその布団を引っ張られた。俺と光一の綱引きならぬ布団引きが始まる。
「もうちょっと寝かせて!」
「ダメです。朝ですよ。」
「眠いの!俺眠い!」
「もう8時ですよ。」
「まだ8時じゃん!」
言い争いをしてると、光一に布団を取られてしまった。
俺は渋々身体を起こして、抱え込んだ脚を大きなTシャツの中に入れる。顔を膝と胸の間に埋めてまた寝ようとしたら頭を叩かれた。
「ご飯食べますよ。」
部屋を出て行く光一を追うように俺は叩かれて痛い頭を撫でながら部屋を出て行った。
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