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愛し合ってましたから!
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「はよ。お前今日は遅いのなユッケ」
「ふふ、愛し合ってたんです〜」
なんて微笑んで。自分で言って恥ずかしい。
和泉くんは「ああ、瀬崎ね」と言って大して面白くなさそうに僕にジョウロをもたせた。
前まで君付けだったのに瀬崎、になってるよ空くん…!…じゃなくてなぜ空くんってわかったんだ。付き合ってるなんて言ったことないのに!
「それにしても共学なのに付き合うってすごいよなある意味。」
「吃驚だよね〜、あ、でも和泉くんは唯くん?ちゃん?とはどうなの?」
ふと気になった。和泉くんの素顔を知ってるのは僕とその唯っていう人だから。もしかして特別な人なのでは!と。
「あー。あいつは腐れ縁ってだけだから。」
なんて言って無い無い、と手で否定。
…結局性別どっちなんだろ、まあいいか…。
仕事も終わってもうすぐ朝礼。
「今日もお疲れ様でした!」
と和泉くんに挨拶して空くんに向かおうとしたら手を掴まれて。
「ユッケってさ、俺、無愛想つかなんか怖くねーの?キャラ偽ってたし」
なんて和泉くんに真面目に聞かれて。
うーん、怖い?
「そんなことないよ全然!むしろ話しやすいかも。前まではワンコでそれはそれで楽しかったけど素で話してくれた方が嬉しいしね。」
素で話してくれる方が嬉しいよね。
確かに前よりなんか静か?というか口が悪く?なったけどこっちも新鮮だし。
「そっか」
和泉くんはそう言って少し柔らかく微笑んだ。
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