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情緒不安定
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体育館に背を向けて、
僕は走った。
僕の心は、既にボロボロの状態だった。
わかってるつもりなんだ。
飛雄や、皆が悪くないのはわかってる。
日向は僕にないものを持ってて、
それが羨ましい。
飛雄が日向を選んだのも、仕方ないのは、わかってる。
でも、それだけなら、まだよかったんだけど…
飛雄を想っているから、
尚更辛いんだ…
想いは伝えてないけど、
そばに居るのが当たり前だったから、
だから、日向が現れたのが嫌だった。
努力はした。
でも、叶わなかった。
飛雄は僕じゃなくて、
日向を選んだ。
じゃあ、
僕は何のために…
ココにきたんだろう?
それだったら、
白鳥蹴らなくてよかったじゃん…
だんだんと、
悲しさより、怒りの方が強くなってきた。
涙で視界がにじむ中、
懐かしい声が聞こえた。
「あれ?優ちゃんじゃん?どーしたの?泣いてる?」
「…及川…先輩…」
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