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答え
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街に降りてから美容室、服を新調して髪と身なりを整えた。
まだ開店前のBlack Moonを前に一つ深呼吸。
…準備も、自分の気持ちも整理できた。
あとはアイツに伝えるだけ。
だけどいざ行こうとすると緊張する。
らしくねぇな、ホント。
冷静を保つように中へと入る。
「おー、来たか」
開店前の静かなホールにBlack Moonのオーナーがいた。
「どうも。急に頼んですいません」
ここに来る前早めに店を開けて欲しいとお願いしていた。
敵対してるけど今は別。
ここのオーナーも寛大だから特に何も言われなかった。
「アイツらは?」
「あぁ、来て「なんで葵がここにいんだよ!」」
オーナーが言い終わる前にバックから流記夜が出てきた。
その後ろにはアイツ。
「…葵さん、どうして……」
俺を見て明らか動揺している。
「オーナーから呼び出されたと思ったらまさかお前っ…」
「せーかい。俺が頼んだんだよ」
「っ…」
「ごめんな、流記夜」
苦虫を噛み潰した表情を浮かべる流記夜にオーナーが謝る。
「意味わかんねぇ!今更何の用なわけ?」
苛立つように言われて、俺は目の前の真緒に視線を送る。
「…迎えに来た。それと、伝えに」
「は、嫌いって言われたくせに?コイツはもうお前の事なんか…「悪い。遅くなった」」
そう言ってホールに入ってきたのは颯斗だった。
「!?なんで颯斗までっ…」
…これで全員揃ったな。
「俺が呼んだんだよ。証人になってもらいたくて」
「…証人?」
眉間に皺を寄せる流記夜に俺は静かに息を吐いた。
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