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侑は初めて聞いた言語のようにポカンとした。
本当に、意味が分からなかった。ナギはそんな侑を嘲る。
「ワケわかんないって顔してるね…。ふふ、自覚ないのかな?バカな侑くん…バカな所は大好きだよ」
尚も侑は目を丸くし瞬きをする。その姿はナギの加虐心を煽った。
「侑くんは確かに僕のことを大切な幼馴染みだと認識しているんだろう。でも、そこに薄汚れた感情はない?」
「薄汚れた…感情…?」
鸚鵡返しをする侑。ナギは首肯し、僅かに視線を反らした。
「侑くんは…密かに僕を見下していたでしょ?いや、『いる』かな」
「……は…?」
ナギは、吐き出した事でスイッチが入ったようだった。呆然とする侑を置いて続ける。
「引きこもりな僕に会いに来る時、プリントを届ける時、話しかける時…侑くんは優越感を抱いていた筈だ」
ナギは断言する。決め付ける。
侑は肯定していないのに。否定する隙も理解する間も与えない癖に。
頭がグラグラして、ナギの言葉が反響する。
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