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飲みに行きたい 4
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そして、マスターが波留のドリンクを作ると目の前に静かに置く
カクテルグラスに入ったそれを波留はじっと眺めながら首をかしがる
(…お酒とか入ってないよな。)
一応、国で決められた規制は守っているつもりだ
「酒はないってねぇよ。…シンデレラはただのジュースだ。」
あまりにまじまじと見過ぎていたのか、猇がウイスキーを喉に流し込んでから波留に伝えてくる
「そうなんだ…。」
「シンデレラは猇さんの言う通りジュースですよ。オレンジ、パイナップル、レモンのジュースを混ぜて作ったノンアルコールのカクテルジュースです。」
何だか可愛らしい名前に少し戸惑っていた波留だったが、意を決してそれをくいっと飲んだ
「……美味しい。」
口からぽろっと零れた言葉にマスターが反応し、にっこりと微笑んでくる
「それは良かったです。」
「んじゃ、俺達は飲むか。」
羽柴が落ち着いた波留を横目で見て笑いながらから、真尋達に言うと彼等はカンパイをしながら酒を喉に通したのだった
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