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1年前 2<宮前視点>
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近くで見たそいつはとんでもなく綺麗だった
大きめの青い瞳に白髪のアシンメトリーな髪、肩幅だって俺の半分程度しかなく背だって小さい
瞳から大粒すぎる涙が溢れ出していて小さい子供が泣きじゃくるような感じだった
「…大丈夫か?お前。」
ビニールテープをくぐりぬけてその少年に話しかけるとそのは顔を上げて俺にしがみついくる
「どうして結弦が死ななくちゃいけないんですか⁉︎…どうし…て…ゔぅぅ…ゆづるぅ…」
友人が死んだことが相当のショックだったんだろう
「俺にもわかんねぇけどよ。…絶対俺が殺した犯人捕まえるから。落ち着け。」
少年の肩を掴み、真っ直ぐそいつの目を見て言う
すると、思いが伝わったの少年はこくこくと黙って頷き零てた涙を止める
「…あ、いたいた。勝手にはぐれちゃダメじゃないか、波留。すみません。うちの連れが」
ぐすりと鼻を鳴らしながら、落ち着く少年の後ろから声がかかり思わず驚く
「…あ、あぁ……」
少年は数人の男達を見ると、大きな瞳を小さくさせ先ほどとは違う震えを始める
「波留、行くよ。…天原の事は残念だけどさ。」
黒髪の青年が寂しそうに微笑みながら、俺の手を払い除けて彼の肩をグイッと自分側に引き寄せた
「じゃあ、俺達はこれで失礼しますね。」
そう言って泣きじゃくっていた少年を連れて人混みの中を去って行ってしまう
(…なんか、あいつら連れのダチが死んだってのにバカに冷静だな。)
俺はそんな事を思ったが、後輩刑事に呼ばれてしまいそんな事を考えてる暇がなかった
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