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眠り <清、猇視点>
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猇の部屋にあるベッドで先に寝ている波留を見て俺達は笑顔を零す
「…幸せそうな顔しちゃって。」
俺はベッドの脇に腰を下ろして波留の頬を優しく撫でると、彼は気持ち良さそうに首をすくめた
「……お前の顔もじゅーぶんに幸せそうだぞ。」
猇がベランダでタバコを吸いながら俺のにやけ顔を笑う
「うるさいなー。…波留が今こうして幸せに寝てる顔が見れたから嬉しいの」
「全く、うちの総長さんはデレデレで困りますねー。」
タバコの煙をふーっと吐きながら猇がつまらなさそうに言い、吸い殻を灰皿に押しつけた
「…猇だってデレデレじゃん。」
俺が頬を膨らましながら、波留の眠るベッドに入ると猇は部屋の電気を消して自分もベッドに入ってくる
「お前ほどじゃないから安心しろ。」
「へー…、風呂場で盛った奴がそんな事言うんだー。」
「…っ‼︎リビングでヤる奴の方がまずいだろ。」
「その前にベッドでヤってますぅー」
「…なに威張ってんだよ。」
俺と猇がいつもみたいに痴話喧嘩を始めると真ん中に挟まれた波留がうめき声を上げだす
「ぅんー…」
ごろりと寝返りを打ち、俺の方に向いていた顔が猇の方へと向いてしまう
その行動に勝ち誇った様な顔を見せる猇
「…むかつくわー。でも、波留からさっきの話聞けたから嬉しかったから許す。」
「…自分から話してくれたからな。」
猇が波留の頭を腕に置きながら、楽しそうに彼の髪を触りながら言う
「それもそうだけど…俺と波留が出会ったのって偶然じゃないと思うんだよね。まぁ、両方とも出会いは最悪だけど…」
そう、俺と猇は1度波留に会っている…
あの時、とあるアパートの一室に乗り込んだ時に俺達はその場に居たのだ
「…まさか、あの時の男の子が波留とはね。」
「…俺もそれには驚いた」
「でもこれで、波留を守らなきゃいけない理由が増えたね。」
「…守るも何もはなっからその気だろが。」
「……そだね。俺達をここまで夢中にさせた子なんて波留以外にいないよ。」
「一目惚れってやつだな。」
2人で顔を見合わせて笑うと、俺は後ろから波留に抱きついて眠りについた…
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