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ピアス 2
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「ちょ、ちょちょちょっと⁉︎」
波留は冷や汗をかきながら、ソファーの上に小さく縮こまると清が小さく笑って肩をすくめた
「…やっぱり怖いか」
そりゃ、いきなり開けるなんて言われれば誰だって怖い
(…でも、折角くれたんだし。ちょっとつけてみたいかもって思ってたから……。)
心の中での決断を済ませると、清の右腕をガシリと掴む
「え?あの、…波留?」
いきなりの行動に清の身体が硬直する
「……い、痛いの我慢するから…開けて。」
目を固くつむっていたから清がどんな表情をしていたのかは解らないが、頭を優しくなでながら、猇の名前を呼んだ
「……どっちの耳がいい」
猇は消毒液やペンなどをテーブルに置いて波留の前にしゃがむと、右と左のどちらに開けてほしいか聞いてくる
「………髪が左の方が短いから左がいい」
少し震えた声に短い返事をすると、猇は波留の左耳にかかった髪を後ろによけ、そこに2つ印を付けた
「…なるだけ痛くない様にする。怖かったらキヨの腕でも摘まんでろ」
「摘まんでろってどういう事さー。…でも、なんなら波留の手、握ってようか?」
波留が頷くよりも先に彼は手をとってキツく握ってくれる
(ん…あったかい。)
その温かさに少し安心すると、猇がピアッサーを耳に挟んだ
ツンとした針が耳朶に当たり自然と身体に力が入る
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