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目の前に出されたデザートは全て試作品らしく、これの中から美味しい物のランキングをつけて店で販売するという恒例行事だった
目をランランと輝かせる波留にマスターはにっこりと微笑んで手をデザートに傾ける
「波留くんにも是非、試作して欲しくてね。…選ぶのが上手だからさ」
老人にそう言われると、波留は何品かのデザートをパクリと食べた
***
数品を食べ終えると、マスターは波留にどれが良かったかを聞いてくる
「……やっぱり、このミルフィーユですかね。パイ生地がサックサクで美味しいです‼︎」
季節のフルーツを乗せたミルフィーユパイを指差しながら楽しそうに言う波留を見て、マスターは口元を隠して肩を揺らす
「波留くんは本当に美味しそうに物を食べるね。…わかった、これを今回は出そうか。皆からも結構人気でね。」
ペタリと決まりのシールを皿の縁に貼りながらマスターが此方を向く
「どれも美味しかったんですけど、それが1番印象に残ったので…」
「そっかそっか…、じゃあ、そろそろ本題に入ろうかな波留くん。」
「え?今のが本題じゃなかったんですか⁉︎」
驚く波留にマスターは人差し指を立てて左右に揺らした
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