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: Record 2
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青年が高校生になって半年が過ぎた頃、青年は一人の青年と出会います
(ここで、主人公の青年をA、出会った青年をBとしようか)
青年Bはいつも一人でいました
周囲の人は皆、青年Bを避けて行きます
見た目が怖いのだと言います
確かに、目の下にはくっきりと隈が残り顔色は優れませんでした
少々目つきも悪いようです
青年Aは彼にほんの少しだけ興味を持ちました
日々変わらない現実に身を任せ、どこか妥協したように生きている姿に自分自身を重ねて見たのでしょうか
はたまた、ただの気紛れだったのでしょうか
青年Aは彼を観察し続けました
今まで人に対して関心を持つことが少なかった青年Aにとってこれほど他人に執着することは類稀で、どうしてだろう、と疑問に思いました
彼を見ている間だけは、焦燥感や空虚感といったものを忘れられるような気がして、とても気が楽でした
何故か、自然と笑みが零れました
青年Aはいつしか彼に近づきたいと思うようになりました
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