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浮気じゃありませんよ
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「ふふ...宗吉とデートできるなんて嬉しいよ。」
繋いだ手をブンブン振って、子供のようにはしゃぐ会長。
うちの学校の生徒が見たら泣くな...
俺が呆れて横を向くと、にっこり微笑んできた。
「ずっと繋いでると慣れてくるね。最初は緊張したんだよ。」
「嘘つけ。」
「いや、本当だよ。すごく緊張していたんだ。」
そう言うわりには涼しい顔してるし。
何人ともヤってるクセに純情ぶりやがって。
俺は溜め息を吐いて会長に訊ねる。
「で、どこ行きたいんだよ。」
「ふふふ、実はね、最近カップルに人気のカフェが駅前にあるんだって。
そこに行きたいなあ」
おい...ホントにデートみたいじゃないか。
なんでそんなの知ってるんだよ。
「あ、今何で知ってるのかって思ったでしょう?」
「おう...」
エスパーかよ。
俺が心のなかでツッコんでいると、会長が続ける。
「休み時間に調べたんだよ。
朝から宗吉とのデート楽しみにしてたから。」
そうか......
これ、最初からデートだった訳ね。
菅谷、浮気じゃないからな。
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