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スタート!
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「え…ちょ、、ま、…うわぁぁぁああ………さいっっあく(涙目」
ーー虚しさの断末魔が響くーー
僕は何時間もの時間を費やしたあげく、最後の最後でミスした音ゲーを放り出した
ここはゲーマーでも結構難しいといわれる難所で、何日もの時間と体力を使ったあげく、最後で失敗して、やるせない気持ちになった
「ここクリアすれば…全部コンプリートするのに…」
虚しい僕の言葉は霧のように消えていった
もう何度か挑戦してみたが、はじめからつまずき、イライラもMAXに
「だめだ、ちょっとやめよう…」
集中力が続かない、、ゲームを放り出し おぼつかない足取りで、下へ続く階段を降りていった。
「……斗真(とうま)起きたのか」
下へいくと父の声がした。ちらっと時計をみると朝の9時すぎ…
「うん、…父さんは?仕事は?」
そう、今日は火曜日。なんでこんな時間に…
「今日はいいの……デートだから(照」
そういう父は目尻を下げながら、にこにこ、、若干…いや、かなり引いた
父はもう40過ぎのおじさんだ、そんなおじさんがデレデレ鼻の下を伸ばしてるのをみたら誰だって引くだろう…うん、
父さん、ごめん(((
「…………デートのために仕事休んだのかよ」
なかば飽きれながら温めておいた牛乳を取り出す。ふぅーおいしい…ホットミルクがないと僕の朝は永遠にやってこないだろう!そう思うくらいホットミルクと僕は紙一重だ
「ダメか?愛に仕事は関係ないんだよ!あぁ、理沙さんにはやく会いたいっ」
理沙さん、とは1年ぐらい前に付き合い出した人だ。一度だけ会った時はすごい美人で優しそうな人だったな、
理沙さんも旦那さんを早くに亡くしたようで、そうゆう縁もあって仲良くなったらしい
「会いたくてっ会いたーくて 震える?♪」
急に音痴な声で歌い出した父さんを軽くスルーして再びホットミルクを口に含んだ
父さんは男手一つで僕を育ててくれた。きっとたくさん我慢もしてきただろう。
だから……父さんには幸せになってもらいたいと思う。
「……頑張ってね、」
僕はそっけなく父さんにエールを送った
僕ぐらいはこんな父さんだけど応援しなくちゃな、
「あぁ、まかせときな!……あ、……」
自慢気に胸を叩いてウインクする父の顔が何かを思い出したのか間抜けな声がもれた。
「……………ん…?」
何かを思い出した…と言う顔の父さんに、聞き返す
……今日は遅くなるとかかな
「……そういえば斗真、理沙さんと結婚、することになったから」
いつものように平然と答える父さん
いつものように平然と受け流す僕……
「…………」
「…」
うんう………………………ん!?
イマ……ナンテイッタ?
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