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落ち込む巫女を上から降ろし、手早く拭いてやってパンツを履かせると、俺は自分の着てたシャツを巫女都に着せて、自分は上半身裸のままゴロッと横になった。
そしたらトントンとノックの音が聞こえて、今まで膝を抱えて踞っていた巫女がビクッと飛び跳ねて俺の背に身を隠す。それに苦笑してドアに向かって、なに?と一言だけ言うと「ちょっといい?」と下着姿のまんまの女が部屋に入ってきたから驚きゃしたけど、思わずガン見。
「 うおっ!?」
「 わっ!!?」
僕ははそれを見て、慌てて後から正ちゃんの目を覆い、自分は正ちゃんの背に顔を埋めた。
「あははっ!超ー可愛い反応!ねぇ、お願いがあるんだけどぉ。聞いてくれる?」
「 そ、その前に、ふ、服を着てくださいっ!!」
巫女都が正太郎の背から必至に懇願すると「じゃあちょっと待ってて」と女性は出ていった。
「 ...巫女、手、眼球に食い込んでんだけど。特にギプスの方。」
「 あ!?...ごめん。だって、...びっくりしちゃって...つい...」
俺の言葉でおずおずと手を離した巫女は、さっきの女が琥太郎のTシャツを着ただけで戻ってきたから、また直ぐに俺の目を覆った。
「 し、下も履いてきて下さいっ!!」
「 ...えー、もう、面倒だからいい。あなただって、同じ格好じゃない。」
その言葉に、自分を見た僕は盛大に赤面したけど、僕は男であの人は女性だから、その差はだいぶ大きいと思う。
「 だから巫女、これ痛てぇって!」
俺はそう言って巫女の手を剥がし、女に目を向けると、ギプスが食い込んでた方の目を擦りながら聞く。
「 で、なんすか?」
「 あのね、4人で一緒にしない?」
「 はあ!?」
女の突拍子もない提案に、俺は唖然とした。
...なに?何で正ちゃん固まったの...?
意味が全く分からなかった僕は、正ちゃんの背中をツンツン突付く。
「 ...4人でなにするの?」
「....あぁっとー、....セックス。」
聞いた途端、僕は卒倒しそうになった。
意味分かんない!?4人で...?...どうやって?
...ちょっと頭のおかしい人なのかなぁ。
巫女都が軽くパニックになってると、正太郎が女性に苦笑いで答えた。
「...兄弟で4Pする趣味とかねぇし、兄貴に巫女の裸見せるなんて論外なんでいいっす。」
「 ふーん。兄弟でも琥太郎とは大分違うね。じゃあさ、混ざらなくて良いから、見ててくれない?」
「.....えっとー、」
「...む、無理ですっ!!」
今度は僕が正ちゃんよりも先に答えた。そしたら女性はツカツカとこっちに来てベッドに乗り上げると、僕の顎に手を掛けてきて自分の方を向かせた。
「 あなた可愛い顔してるけど、そんなうぶじゃ彼氏満足しないよ?」
「......っ、」
「見た感じ、彼、かなり女慣れしてるでしょ?テク身に付けて悦ばせないと、あっさり捨てられるわよ?他人のセックス見た事ある?」
「...あ、ありません...。」
「 私が教えてあげるから、良い機会だと思って勉強しなさいよ。ね?」
赤面して何も言えなくなった巫女を見かねて、俺は女に言ってやる。
「 巫女捨てるとか有り得ないんで。あんたに心配して貰わなくても、別に不満とかねぇよ」
「 それ本心? 本当はもっと色々して欲しいんじゃないの?」
「...まぁ、欲を言えばして欲しいけど、無理強いしたく無いんで。今でも、かなり頑張ってくれてるんすよ。」
「...へぇ、優しい。そうやって我慢してるんだ?」
...正ちゃん、やっぱり僕のために我慢してるんだ、
正ちゃんと女性のやり取りに僕は不安になる。
時々、正ちゃんは我慢してるのではと考える事があった。獅童くんにも言われたし、自分でも性に疎い事は分かっているから。
エッチも完全に受け身で、されるがままな僕に、正ちゃんが満足しているのか不安に思わない訳では無いけど、聞けないでいた。
それで正ちゃんが僕を捨てるとは思わないけど、教そわる事で少しでも正ちゃんが喜ぶなら、そうしてあげたいなってこの時は思った。
「...分かりました。...見ます...見て、勉強...します。」
「 巫女!? 無理すんな?...人のなんて見たらおまえ、気絶しちまうぞ!?」
「...っ...だ、大丈夫、...頑張る、」
「じゃあ決まりね!隣行こ!」と作戦成功を喜ぶ女性に促され、巫女都と正太郎は琥太郎の部屋へ向かった。
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