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午後 2
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(来ないで…)
心臓がうるさいくらい音を立てて鳴り、周りに聞こえているんじゃないかと錯覚させられる
(どうしよう。…どうしよう)
ただ、鷹司は見回りできているだけなのに目眩が起こりそうだった
そして、自分の席の横を通り過ぎた時…
カサリ
鷹司が馨の机の上にメモらしきものを置いていった
(…?)
「はい、じゃあそこ…浅井読んでくれ。」
「はい。……」
さも何事もなかったかのように授業を続ける鷹司
(…なんだろ。)
不思議に思い、四つ折りに折られて置かれたメモ用紙を手に取り、開いた
(手紙……?)
メモの中には綺麗な字でこう書かれていた
『さっきは悪かった。…流石に俺もやりすぎた』
そのメモを見た途端スッと何かが馨を落ち着けた
(あんな奴でも、…)
悪い事は悪いって思うんだ
そんなことを思って自然と小さな笑みが溢れる
(変な教師。)
貰ったメモを綺麗に折りたたむと少しだけ鷹司を許してしまった
何気ないメモの1つで…
でも、そのメモと彼の横顔から馨はなんとなく解ったのだ
鷹司は本気で反省しているのかも…と
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