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まさかの展開 1
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(此処、何処だろ…?)
目を覚ました馨はぼやつく視界と冴えない頭のまま見知らぬ天井と部屋に首を傾げていた
知らないはずの部屋なのに何故か落ち着く匂いがする暖かい布団…
(この匂い…何処かで…)
もぞりと身動きをすれば身体がやんわりとマットレスに沈む
「……落ち着く。」
小さく呟いたその時
「それは光栄だな。…起きてるんだろ?」
「っっ!!」
その声で一気に目が覚めた
「おいおい、そんなにビクつくな。」
ベッドから起き上がり、毛嫌いしている相手の方を向く
「……何処なんですか此処」
「まるで猫だな。…俺の家、お前もあんな格好じゃおずおず家にも帰れないだろ?」
(あんな格好…)
確かに、あんな状態で家に帰れば母に迷惑がかかる
「一旦、俺のシャツ着せておいた。…あ、なんにもしてないから安心しろ。」
そう言われ服を見下ろすと、大きめのシャツが着せられていた
「……ぁ、あの」
「…ん?なんだ?」
「連絡、したいんですが…」
あと、出来ることなら家に返してほしい…
ここに居ては自分から発情期を起こしているのと何ら変わりはない
「俺からしておいた。…お前の両親、今日外せない用事があるらしいな。」
「……。」
(お父さんの仕事の事だっけ…確か…)
鷹司の言葉に黙って頷く
「……飯とか、どうするんだ?」
「家にあるもので適当に食べます。…あの、もう…」
家に帰ろうと思い、起き上がるが鷹司が止める
「お前のブレザーも洗っちまってるし…第一、こんな夜道を一人で歩かせるわけには行かないだろう」
窓を指差す鷹司に釣られて窓を見るとすっかり暗くなっていた
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