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馨は結局一睡もできないまま朝を迎えた。
(結局寝れなかった。)
「……はぁ。」
短いため息を吐き、鉛のように重い身体を起こす。
静かに階段を下り、歯磨きを終えリビングへと入ると母が笑顔で迎えてくれた。
「おはよう、馨。昨日はごめんね〜?大丈夫だった?」
父のお弁当を詰めながら謝るその姿に、首を静かに横に振る。
「ううん、大丈夫だよ。平気だったから」
そう言って椅子に座り机に用意された朝食に手を伸ばす。
「あ、そうそう。棗くんが今日は用事があるから一緒に行けないって言いに来てたわよ。」
律儀だな~…と思いながらトーストをひと齧り。
やんわりとしたパンの甘さに自然と食も進んだ。
(ん、美味しい…。)
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