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キッカケ②
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授業中、先生にバレないように物を投げてきたり、すれ違うときに肩をぶつけてきたり‥最初は小さな嫌がらせ。
それがどんどんエスカレートしていき梅雨の時期になると物陰で殴られたり蹴られたりする事が多くなった。
その頃にはクラスメイ卜からも、距離を置かれるようになった。
毎日同じようなやり方じゃ飽きたのか。今日突然自慰行為を強要された。
もしかして、自分に興味を持ってくれたのでは?そう思ったが、違った。
倉橋の恥ずかしい写真を撮って弱みを握りたかっただけなのだ。他の人に告げ口しないための口封じ。
仲良くなりたかっただけなのに。
どうして上手くいかないんだろう。毎日毎日自分を責めた。
けれどどんなに自分を責めようと、決してあこがれの存在、佐木のことを悪く思うことはなかった。
ぶっきらぼうで意地悪な態度さえ倉橋には輝いて見え、羨ましいのだ。自分でもおかしいと思いながら、初めての恋に、慣れない心臓の高鳴りを感じていた。
だけど平気なふりをしてもやっぱり、辛い。佐木に何かされるたび涙が出そうだった。
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