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ふたりぼっち④※
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(やばいやばいやばいやばい!
どうしちゃったんだ僕は!)
あわててトイレヘ駆け込み、鍵をしめた。
胸を抑え呼吸を整える。
「はァ、はっ、は…」
まさか自分があんなに積極的になるなんて、思っても見なかった。
好きな人が同じ空間にいて、二人っきりで素肌まる見えで…あんな側にいたわけだ。冷静でいられるわけ、ないか。
壁にもたれながら目を閉じた。
思い出してしまう。どうしても。
あの声、あの体、あの匂い。
彼の全てが僕をこんなにも熱くする。
未だ熱を帯びたままのソコにズボンの上からそっと手を当てる。
「……わ、どうしよ…ッ…コレ…」
硬く、なってる。
「…ん…ッ…」
本当は、こんなことしたくない。
けれどこの熱を抑えるためには、こうするしかない。
今戻ればまた我を忘れて何かしてしまいそうだから。
頭の中で必死に言い訳をしながら、ズボンを下ろした。
下着の上からでも分かるほどソコは大きく硬くなっていてうっすらシミを作っている。
佐木を見てそうなった。
その真実が恥ずかしくて情なかったが、この張り詰めたものをどうにかしたくて早急に下着をずらす。
ぴょこんと元気よく頭を出したソレはすでにヌラヌラと光っていた。鈴口から出たその先走りを先端に塗り広げ優しくなぞる。
「…あ…」
小さな快感では物足りず、全体を必死に扱く。
「…ッ…くっ……はぁ…んんッ…」
ピチャピチャといやらしい水音が耳に響き、自然と手の動きが速まる。
恥ずかしさと、それ以上の快感に思わず声が出そうになるが、シャツの裾をたくし上げ、口に咥え何とか声を抑える。
家には母親もサキくんもいるんだ。
こんなことしてるって、バレたりしたら…。
いけないことをしている。分かっているけれど、もう止まらなかった。
「んん…んッ…」
募り続ける快感が、僕を高みへと導いていく。
滴る汗、仰け反る背中。
「…っく…!」
ピュ、ピュ、と不規則なリズムで何度か跳ね、汁を飛ばした。
それまでサキの事で頭がいっぱいだったのに、今度は真っ白になる。
「…………はっ、はっ…」
息を整えたあとに残ったのは、疲労感と罪悪感。そして手のひらにベットリと残る自分の白濁液。
ぐったりしながらトイレットペーパーで拭き取るとそのまま水に流した。
「…また、やっちゃった」
初めてでは無かった。彼を思いながら自身を慰めるのは。フィニッシュを迎えるたびに、もうやめようと何度も誓ったのに。欲望にあっさり負けてしまう自分がとても汚くて醜い存在に思えてくる。
手を洗い流す水を何となく見つめると涙まで出そうになった。
「………はぁ」
力無くため息をついて僕は部屋へ戻った。
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