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どれだけ好きって……
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蛍の部屋でいろいろ話したりしてたら蛍がいつの間にか寝ちゃったので、時計を見たら11時を過ぎた頃だった。
「……リビング行くか…」
蛍に毛布をかけて、リビングに行くと酔っぱらい達でうじゃうじゃしていた。
………おえっ…酒臭え…
「あぁーん!まーくぅーん、やっと来たぁ!ほらぁ、早くここ座ってぇ!!あらぁ?蛍は??」
これは蛍の母、凜(りん)ちゃんだ。隣には蛍の父、昴(すばる)くん。その隣には俺の父さん、龍臣(たつおみ)と俺の母さん、瞳(ひとみ)が座ってる。向かいには獅音の両親の紗雪ちゃんと晴也君も座ってた。
…………みんなめっちゃ酔ってる…行きたくねぇ…
獅音は酔っぱらい達から離れてソファーで蝶羽とテレビゲームをしていた。
「母さんたち飲みすぎだって……吐きそうな奴ら引きずって帰るの俺なんだからな…」
「ふふ~今日もよろしくねぇ真白ぉ!」
「頼んだぞー!!」
ダメだこいつら…
蝶羽も面倒くせぇから寝せよ……
「ちよ、お前はもう遅いから家帰って寝てろ。って家、電気つくようになったのか??……分かんねぇから蛍の部屋で寝せてもらえ。俺は片付けやって寝るから」
「えぇ!!お兄ちゃんばっかズルい、ちよもまだ起きてる!!しーくんと遊びたいぃ!!寝るならしーくんと寝るもん!!!」
うえっ面倒くせぇな、てか今なんて言ったこいつ?!?!しーくんと寝る?!?!だ、だめだ!!それはダメだ!!!こいつ中3女子だろ?!獅音は高1の男だぞ?!だめ!絶対ダメ!!!てか、違う意味でもダメ!!!!
「はぁ~…しーくんとはまた今度遊べ。あと、一緒に寝るのは……だめ」
「なんでダメなの?!なんでなんで!!!」
「な、何ででもだよ!!!ほら!風呂は入ったろ?歯磨いて寝ろ!!!」
「えぇー!!」
駄々をこねてなかなか寝ない蝶羽を見かねた獅音が蝶羽の頭を撫でた。
「蝶羽、俺とはまた今度遊んで?それに女の子が夜遅くまで起きてたら美容に悪いんじゃねぇの?せっかく可愛いのにもったいねぇだろ。だから今日は兄貴の言う事聞いてもう寝な。ほら、おやすみ」
「うん♡おやすみ♡♡♡」
ちゅっ
「は、はぁぁあ?!?!」
ち、ちゅーした…ほっぺにちゅー…だ、だめだろ!!!兄貴と同い年の…高校生の男の幼馴染だったとしても!!だめだ、これは兄貴として許せません!!!ちゅーはダメ!!!
「もぉー、お兄ちゃんどんだけちよのこと好きなのぉ…しょうがないなぁ、はい、お兄ちゃんにもちゅーー…」
ちゅっ
「おまっ!!別にして欲しかったわけじゃねぇよ馬鹿!!!さっさと寝やがれマセガキが!!!!」
「ベーッだ!!イタリアではふつうだったもーん!じゃっ!おやすみーー」
あいつ、イタリアではふつうだったもーんってイタリアではどこぞの知らない男にほっぺにちゅーしたのか?!?!
そんなことを考えていると
「…………シスコンかよ…キモ」
「違うわボケ!!!!!」
スマホを片手に横目で見られながらそう言われた。
言っとくけどシスコンではないから!!!!
「……なぁ…」
ニヤニヤした顔でこっちを見てくる。
「あ?なんだよ」
「……蝶羽と一緒に寝ちゃダメって…お前、妹に妬いてたの?」
「なっ!は、はぁぁあ?!?!ち、違うし!!!勘違いすんな馬鹿カス死ねボケ!!!」
図星をつかれて焦る。何でも見透かしてそうで怖いわっ!!
「そんな顔真っ赤にするほど俺のこと好きなくせに」
「い、言っとくけど俺だって知ってんだからな!!!」
それは今日蛍に教えてもらったこと…
「なにをだよ」
「お、お前が髪染めた理由!!!俺が金髪のモデル見てカッコイイって言ったからなんだろ!!!お前だって俺のことめちゃくちゃ好きだろ!!!」
「っ!!はぁぁ?!?!自意識過剰も大概にしとけ馬鹿!!てか、声がデケェよ!!!」
焦ってるとこを見ると図星なんだろう。母さん達いるの忘れて大声で好きだのなんだの言い合ってた………酔っててそれどころじゃねぇだろ…たぶん。
「…俺たちも寝よ。ここ酒臭ぇからヤダ。」
「は?どこで?!」
腕を引っ張られて連れて行かれる。
「どこって俺の部屋?一緒に寝たいんじゃねぇの?それに片付けは明日でいいだろ。……瞳ちゃーーん!真白今日まで俺んちいるってーー!!!」
「はいはぁ〜い!!しーくんよろしくねぇ〜!!!」
歩きながら、獅音が俺の母さんに今日まで泊まることを告げると、アッサリ了承の声があがった。
「ほら、いいって。行こ」
一緒に寝れるの、期待してたみたいじゃん……
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