アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
3
-
《東峰目線》
俺は廊下から窓の外を見てボーッとしていた。
なんで俺ってこうなんだろ…
さっきの場面でちゃんと言えなかったことを後悔する。
でもまぁ、俺みたいなこんな小心者、すぐに西谷に飽きられるな…そう思った。
その時…
『旭さん!!!』
『おぅ…田中か。』
『ちょっといいっすか?』
『いいけど…』
『旭さん、俺、ノヤッさんもらっちゃっていいっすか?』
!?
『旭さんがノヤッさんいらないんだったら俺がもらいます!!』
『えっ?田中お前…』
『そうっすよ。俺ずっとノヤッさんのこと好きだったんっす。でもノヤッさんは旭さんのことが好きだってこと知ってたから俺は何も言わなかった。でも旭さんに気持ち伝えて傷心しきってるノヤッさんを俺はほっとけません!!』
『田中…』
俺も好きだ!!そう言わなきゃダメなのに…
その一言が出ないなんて情けない。
『旭さん、俺がノヤッさんに気持ち伝えてからじゃ遅いんすよ?』
そう言われてハッとなった。
早く言わなきゃ………
『俺も…』
『俺も?』
『俺も西谷が好きなんだ…』
『だったら早く行ってやって下さいよ。今、部室にいますから。』
そう言って田中はニヤッと笑っている。
『田中…』
『俺は大丈夫っす!!フラレるの慣れてるんで!!!』
そう言われ田中に謝りながら俺は部室に急いだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
91 / 556